ポイントの２つ目は「中世ヨーロッパの大学」です。
中世ヨーロッパに登場した「 大学 」について勉強していきましょう。

中世ヨーロッパで大学が登場する背景に、 イスラーム勢力との戦い があります。ヨーロッパの人たちは、戦いを通じて イスラームの高度な文化・文明に触れ、刺激を受けました。 そうした高度な文化・文明をヨーロッパでも育てるべく、大学がつくられたのです。

「大学」は、英語でuniversityといいます。この語源となったのが、ラテン語の universitas という言葉です。universitasには、「全体」や「組合」という意味があります。

それでは、各地に成立した有名な大学を紹介します。こちらを見てください。

イタリア北部の ボローニャ大学 は、 現存するヨーロッパ最古の大学 として知られます。ボローニャ大学では 法学の研究が盛んでした。

イタリア南部の サレルノ大学 では、アラビア医学の影響を受け、 医学研究が発達しました。 イスラームの医学の影響が色濃く見られます。

フランスの パリ大学 は、 中世神学の最高権威 として発達しました。イギリスの オクスフォード大学 は、パリ大学をモデルに設立されたのです。

以上、中世ヨーロッパ世界で登場した大学を紹介しました。イスラームの影響を受け、各大学で学問研究がさかんになったことを覚えておきましょう。