今回のテーマは、「分子量」です。

みなさんは、前回、原子量について学習しましたね｡
「原子量」 とは、文字通り、 「原子の質量」 です。
ということは、今回の 「分子量」 は 「分子の質量」 だと予想できますよね。
実際に見ていきましょう。

図の左には、原子が並んでいます。
水素Hが２つ、酸素Oが１つありますね。
図の右には、水H₂Oの分子があります。
今、 左と右で原子の数が一致している ということに注目してください。
原子の数が同じということは、「質量も等しくなっている」と予想できませんか？
実際に計算してみましょう。

まずは、 左側 です。
Hの原子量を1､Oの原子量を16としましょう。
左側の原子たちの質量は、1+1+16= 18 となります｡

続いて、 右側 です。
こちらもHが２つ、Oが１つなので、1+1+16= 18 となります｡

やはり、右側と左側で、質量が一致しましたね。

このことから、 「分子の質量は、分子を構成する原子の原子量の総和に等しい」 とわかります。
そして、この分子の質量のことを、 「分子量」 というのです。