英文法の第11章では「動詞」について学習します。第1回目の授業は自動詞と他動詞について解説していこう。

次の例題(1)(2)をもとに考えていこう。

(1)(2)が，まったく同じ和訳になることはわかるかな？ 「私たちはその問題 について話し合った。 」だね。訳は同じでも，動詞は異なるものを使っているよ。(1)では，動詞talkにaboutをつけたtalk aboutを使い，(2)では動詞discussを使っている。どちらが自動詞で，どちらが他動詞か見分けはつくかな？

自動詞と他動詞の違いを，次のポイントをもとに解説しよう。

自動詞 は 「～を」「～に」にあたる目的語をとらない動詞 のこと。例えば，go「行く」やlisten「聞く」は自動詞で，直後に目的語の名詞を置くことができない。だから，「学校に行く」と言いたいときは，go to schoolのように前置詞を置く必要があるんだね。自動詞は，be動詞と一般動詞の一部に限られるよ。

一方，他動詞は 「～を」「～に」にあたる目的語をとる動詞 のこと。例えば，read「～を読む」やdrive「～を運転する」は他動詞で，直後に目的語の名詞を置くよ。例えば，「本を読む」と言いたいときは，read a bookのように前置詞を置かないんだね。他動詞は，多くの一般動詞があてはまるよ。

自動詞と他動詞の違いはわかったかな？ 英文法の問題では，自動詞と他動詞の言い換えが狙われどころだよ。例えば，「～について話し合う」は，自動詞talkを使ったtalk aboutと，他動詞discussを使った表現があるね。よく出題される4つの言い換え表現を覚えておこう。

「～について話し合う」を，discuss about としてしまうのが，よくある間違い。discussは他動詞だから前置詞aboutは不要だよね。前置詞とセットで使う自動詞と，前置詞がいらない他動詞をしっかり区別して覚えておこう。

自動詞と他動詞の違いを意識しながら，例題(1)(2)の和訳を仕上げていこう。

自動詞talkは「話す」。
talk aboutで「～について話し合う」 となり，訳は「私たちはその問題について話し合った。」となるね。

他動詞discussは「～について話し合う」 。
前置詞は不要 で，直接the problemを目的語にとり，訳は「私たちはその問題について話し合った。」となるね。