中世の世界１のポイント２は、「キリスト教勢力の十字軍」です。
「エルサレム」 という場所をめぐり、キリスト教とイスラム教が対立する様子を見ていきましょう。

７世紀前半に、 預言者ムハンマド が始めたのが イスラム教 です。
ヨーロッパの東、 アラビア半島 などを中心に広がったイスラム教は、どんどん勢力を拡大していきました。

そして、聖地 エルサレム という場所をめぐり、キリスト教と争うようになるのです。
こちらを見てください。

エルサレムは、イスラム教のほか、 キリスト教やユダヤ教 にとっても聖地とされています。
それぞれの宗教にとって大事な場所なのです。

しかし、聖地エルサレムは、７世紀半ばに イスラム勢力によって占領されていました。

エルサレムを奪い返すため、ローマ教皇は大軍を組織します。
中世ヨーロッパで登場したこの軍隊を、 十字軍 といいます。

キリスト教とイスラム教の争いは長期化し、十字軍は何度も派遣されることになりました。
エルサレム奪還のため、十字軍が組織されたということを覚えておきましょう。