縄文時代の3つ目のポイントは、「大森貝塚と三内丸山遺跡」です。
大森貝塚と三内丸山遺跡という、2つの重要な縄文時代の遺跡について見ていきましょう。

次の地図を見てください。

地図の中央下側、東京都にあるのが大森貝塚です。
大森貝塚は、アメリカ人のモースという人物が見つけました。
貝塚とは現在で言うゴミ捨て場のことで、当時の人々の食べかすなどが捨てられていました。

貝塚は非常に重要な遺跡です。
なぜゴミ捨て場が重要なのでしょうか？
実は、貝塚のゴミを調べることで、文字が無かった頃の人々のくらしの様子を知ることができるのです。
また、大森貝塚が発見された場所は、現在の海岸線よりもかなり陸地のほうにあります。
これは、昔の海岸線が現在よりも陸に入り込んでいたことを示しています。

次は青森県にある三内丸山遺跡についてみていきましょう。

三内丸山遺跡には竪穴住居やお墓といった、人々が定住していた証拠がたくさん残されていました。
また、今の北海道や新潟県など、別の地域の人たちと交易、つまり物を売り買いしていた証拠も見つかりました。
当時は現在と違って貨幣が存在しないので、物々交換で交易を行っていたのです。

大森貝塚と三内丸山遺跡。
縄文時代のくらしを知るための重要な遺跡です。
しっかり覚えておきましょう。