九州地方の主な都市と工業について、学習した内容を確認しましょう。

福岡県の北部にある都市といえば 北九州 です。
佐賀県にあるのは、陶磁器の生産がさかんな 有田 ですね。

長崎県の2つの都市は、ともに造船がさかんでしたね。
北側が 佐世保 、南側が 長崎 です。
熊本県の南部に位置するのが 水俣 です。
かつて公害病が発生してしまった都市です。

かつて九州地方の工業を支えていたのが、1901年に操業を開始した官営の工場でした。
名前は 八幡製鉄所 でしたね。
八幡製鉄所を中心に、鉄がさかんに生産されました。
鉄を作るための原料として、 筑豊炭田 の石炭が利用されていたのです。
ただ、1960年代の エネルギー革命 以降、石炭を中心とした工業は衰退していくことになります。

現在では、九州各地にある工場が作られていることから、九州地方は シリコンアイランド とも呼ばれています。
何の工場かというと、 IC（集積回路） の工場でしたね。
コンピューター関連の部品だと考えてください。
このように、時代とともに作られる製品は変わっていくのです。

北九州市には現在、リサイクル工場などが多く集まっています。
このような都市を エコタウン といいましたね。
持続可能な社会 を目指す取り組みです。

また、かつて公害が発生した都市である北九州市や水俣市は、
環境にやさしい町づくりを目指す取り組みを続けています。
これらの都市は 環境モデル都市 と呼ばれていることをおさえておきましょう。