5分でわかる!ヒトの発生
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この動画の要点まとめ
ポイント
胚盤胞の内部細胞塊が赤ちゃんの体になる
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ヒトの卵と精子は、輸卵管の途中で受精しました。
受精卵は卵割を繰り返しながら輸卵管を移動し、子宮へ向かいます。
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子宮に到達した受精卵の様子に注目しましょう。
次の図を見てください。
これは、子宮内膜に付着している受精卵です。
![高校 生物 動物の発生9 ポイント3 左図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/5_1_9_3/k_sci_bio_5_1_9_3_image02.png)
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受精卵が子宮に到達し、子宮内膜に付着するまでに約6日かかります。
このときの受精卵の様子は、カエルやウニにとっての胞胚のように、胚の内側に隙間ができている状態です。
ヒトの場合、この胚を胚盤胞といいます。
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また、胚盤胞が子宮内膜に付着することを、着床といいます。
着床が起こると、母親の体内では着床を維持するためのホルモンが出されます。
このホルモンは尿の中にも分泌されます。
妊娠検査薬は、尿の成分から着床が起こったかどうかを調べられる薬なのです。
![高校 生物 動物の発生9 ポイント3 左図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/5_1_9_3/k_sci_bio_5_1_9_3_image02.png)
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図で、胚盤胞内の左側に細胞の塊が描かれているのが分かりますか?
これは内部細胞塊といい、将来的に赤ちゃんになる部分です。
胚盤胞の外側の細胞層は赤ちゃんの体にはならないので注意しましょう。
胎盤を経て母親から酸素と栄養を受け取る
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さらに発生が進むと、どうなるのでしょうか。
次の図を見てください。
これは、受精から約9週目の赤ちゃんの様子です。
![高校 生物 動物の発生9 ポイント3 右図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/5_1_9_3/k_sci_bio_5_1_9_3_image03.png)
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図の一番右に赤ちゃんが描かれていますね。
胚盤胞の内部細胞塊から、赤ちゃんの体がはっきりと見られるようになりました。
このように手足の分化が完了した個体を、胎児といいます。
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胎児は酸素や栄養を必要とします。
どこからそれらを受け取るのでしょうか。
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実は、母親から酸素や栄養をもらうための特別な器官が作られるのです。
その器官を、胎盤といいます。
![高校 生物 動物の発生9 ポイント3 右図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/5_1_9_3/k_sci_bio_5_1_9_3_image03.png)
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胎盤は、子宮の内側にくっついた板のような構造物です。
図では胎盤の断面が拡大されて描かれています。
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図では、次のような位置関係になっています。
母体-(母体部)-胎盤-(胎児部)-子宮
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胎盤を構成する胎児側の膜は、羊膜という膜で構成されています。
また、子宮の中は羊水という液体で満たされています。
胎児は、羊水の中に浮かぶような状態で存在しているのです。
胎盤の柔毛間腔で酸素と栄養のみが供給される
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胎児と胎盤は、さい帯(へそのお) でつながっています。
具体的に胎児はどのようにして母親から酸素や栄養を受け取るのでしょうか。
![高校 生物 動物の発生9 ポイント3 右図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/5_1_9_3/k_sci_bio_5_1_9_3_image03.png)
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胎盤の胎児部にも母体部にも、動脈と静脈がたくさん通っています。
特に胎児部の羊膜からは、柔毛という部分に血管がせり出していることが特徴です。
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図で、胎盤の母体部から霧のようなものが柔毛に向かって吹き付けられているのが分かりますか?
母体部に通う動脈からは、血液が柔毛間腔へ噴き出しているのです。
この血液の中には、母親由来の酸素や栄養が含まれています。
血液が柔毛に吹き付けられると、酸素や栄養だけが柔毛内の血管へ送られ、胎児へと運ばれるのです。
![高校 生物 動物の発生9 ポイント3 右図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/5_1_9_3/k_sci_bio_5_1_9_3_image03.png)
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柔毛へと吹き付けられた血液は、母体部へ戻されます。
図で、母体部の一部が突出しているのが分かりますか?
これは、静脈の一部が突起したものです。
柔毛内の血管へ酸素と栄養を送り終わった血液は、ここから母体部へと戻っていくのです。
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ヒトの発生について見ていきましょう。