今回は、ウニの発生について見ていきます。

発生は、生物が受精卵から成体になるまでのプロセスのことでした。
なぜ、ウニの発生を学ぶ必要があるのでしょうか？

ウニは等黄卵の生物です。
等黄卵は、少量の卵黄が全体に分布しているという特徴がありました。
次の図を見てください。

これは、等黄卵が等割して2つの細胞に分裂している様子です。
図では、等黄卵に黒い点で卵黄が描かれています。

ヒトも等黄卵の生物です。
そのため、ウニはヒトの初期発生のモデル動物となっているのです。
ウニの発生を学ぶ目的は、ヒトの初期発生について理解を深めることにあるということですね。

ちなみに、ウニがヒトと似ているのは初期発生だけなので注意しましょう。
ウニは脊椎動物ではありませんし、成体の様子はヒトと全く異なります。