高校生物

高校生物
5分でわかる!卵割の特徴

36

5分でわかる!卵割の特徴

36

子どもの勉強から大人の学び直しまで
ハイクオリティーな授業が見放題

カンタン登録1分

この動画の要点まとめ

ポイント

卵割の特徴

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 すべてうめる

これでわかる!
ポイントの解説授業
lecturer_avatar

卵割の特徴について見ていきましょう。

体細胞分裂:G1期⇒S期⇒G2期⇒M期

lecturer_avatar

卵割は、発生の初期に見られる受精卵の体細胞分裂でした。
卵割は通常の体細胞分裂とどのように異なるのでしょうか?

lecturer_avatar

まずは、通常の体細胞分裂について確認します。
次のグラフを見てください。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 体細胞分裂のグラフ
lecturer_avatar

これは、通常の体細胞分裂におけるDNA量の変化を表したグラフです。
縦軸は細胞あたりのDNA量、横軸は時間を表しています。

lecturer_avatar

細胞分裂では、間期分裂期(M期) が交互に訪れます。
間期は、G1期(DNA合成準備期)S期(DNA合成期)G2期(分裂準備期) に分けられました。

体細胞分裂:S期終了時にDNA量が2倍

lecturer_avatar

グラフには、これらの期間が示されていますね。
それぞれの時期のDNA量に注目しましょう。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 体細胞分裂のグラフ
lecturer_avatar

グラフにおいて、G1期とG2期ではDNA量の変化が見られませんね。
しかし、S期終了時にDNA量が2倍へ増加していきます。
これはDNAが複製されたことを表しています。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 体細胞分裂のグラフ

体細胞分裂:M期終了時にDNA量が半減

lecturer_avatar

細胞は間期のあとにM期を迎えます。
細胞はM期を終えると2つに分裂し、DNAが新しい細胞へ等量ずつ分配されます。
グラフを見ると、M期終了時にDNA量が半減していますね。

lecturer_avatar

体細胞分裂では、もとの細胞と新しい細胞のDNA量は変化しないことが特徴でした。
グラフでは、M期終了時のDNA量はM期を迎える前のG1期のDNA量と同じであることが分かります。

卵割:S期⇒M期

lecturer_avatar

通常の体細胞分裂に対して、卵割はどのような体細胞分裂を行うのでしょうか。
次のグラフを見てください。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 卵割のグラフ
lecturer_avatar

これは、卵割におけるDNA量の変化を表したグラフです。
グラフを見ると、G1期とG2期がありませんね。
卵割では、S期とM期だけが交互に訪れることが特徴です。

lecturer_avatar

S期ではDNAの複製が起こり、DNA量が2倍になっています。
そして、M期終了時に細胞あたりのDNA量が半減します。
DNA量が増えるタイミング・減るタイミングは、通常の体細胞分裂と同じですね。

卵割の特徴は3つ

lecturer_avatar

グラフから、卵割の特徴を3つ見ていきましょう。
次のグラフを見てください。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 2つのグラフ
lecturer_avatar

卵割の1つ目の特徴は、分裂速度が速い(細胞周期が短い) ということです。

lecturer_avatar

通常の体細胞分裂のグラフと卵割のグラフを比較してみましょう。
卵割はG1期とG2期がないことが特徴でした。
そのため、通常の体細胞分裂と比べてM期が終了するまでにかかる時間が短くなります。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 2つのグラフ
lecturer_avatar

2つ目の特徴は、細胞が成長しないということです。
通常の体細胞分裂にはG1期がありました。
G1期とは、分裂した細胞がもとの大きさにまで成長する時期です。
通常の体細胞分裂では、分裂によって半分の大きさになった細胞がもとの細胞の大きさにまで成長してから、再び分裂期を迎えるのです。

lecturer_avatar

それに対して、卵割にはG1期がありませんでした。
そのため、分裂したあとも細胞の大きさは変わることなく、再び分裂が起こります。
卵割が起こるごとに細胞1つの大きさが徐々に小さくなるということですね。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 2つのグラフ
lecturer_avatar

3つ目は、同調分裂をするということです。

lecturer_avatar

通常の体細胞分裂と卵割の細胞周期を比較してみましょう。

lecturer_avatar

まずは、通常の体細胞分裂です。
肝臓の細胞の細胞周期は長いですが、がん細胞の細胞周期はとても短いことが知られています。

lecturer_avatar

このような違いは、それぞれの細胞のG1期の長さの違いから生まれるものです。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 2つのグラフ
lecturer_avatar

これに対して、卵割にはG1期とG2期がありませんでしたね。
そのため、どれだけ卵割が進んだとしても、卵のすべての細胞が同じタイミングでS期とM期を迎えるのです。
このような分裂を、同調分裂といいます。

高校 生物 動物の発生3 ポイント3 すべてうめる

この授業の先生

星野 賢哉 先生

高校時代に生物が苦手だった経験をいかし、苦手な生徒も興味をもてるように、生命現象を一つ一つ丁寧に紐解きながら、奥深さと面白さを解説する。

卵割の特徴
36
友達にシェアしよう!
  • 学校で使っている教科書にあわせて勉強できる

      会員登録をクリックまたはタップすると、利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなします。
      ご利用のメールサービスで @try-it.jp からのメールの受信を許可して下さい。詳しくは
      こちらをご覧ください。

      この授業のポイント・問題を確認しよう

      動物の発生

          会員登録をクリックまたはタップすると、利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなします。
          ご利用のメールサービスで @try-it.jp からのメールの受信を許可して下さい。詳しくは
          こちらをご覧ください。

          受精と初期発生

              会員登録をクリックまたはタップすると、利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなします。
              ご利用のメールサービスで @try-it.jp からのメールの受信を許可して下さい。詳しくは
              こちらをご覧ください。

              高校生物