5分でわかる!ソ連の崩壊

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この動画の要点まとめ
ポイント

ポイントの1つ目は「ソ連の崩壊とロシア連邦の誕生」です。
冷戦終結後まもなく、ロシアではソヴィエト連邦が崩壊します。ソ連崩壊の過程と、その後に誕生するロシア連邦について勉強しましょう。
冷戦の後始末とソ連の解体

1985年に書記長となったゴルバチョフは、1989年にマルタ会談で冷戦の終結を宣言した後、1990年にソ連の大統領に就任しました。大統領となったゴルバチョフはコメコン(COMECON)やワルシャワ条約機構など、冷戦時代に作られた組織を次々と解体していきました。

1991年には、ソ連共産党の保守派がクーデタを起こしましたが、後のロシア連邦大統領エリツィンらがこれを鎮圧。共産党は解散に追い込まれ、ソ連の民主化が進んでいきました。

保守派クーデタの後は、エストニア・ラトヴィア・リトアニアのバルト3国がソ連からの独立を果たしました。さらにはソ連内の11の共和国が独立国家共同体(CIS)を結成し、安全保障・経済・文化などの面での協力体制をとりました。

そもそもソ連は複数の共和国の集まりであり、ソヴィエト政府が各国をまとめていました。独立国家共同体ではこの仕組みを廃止し、ソヴィエト政府が統率するのではなく、各共和国が協力する体制が目指されたのです。

その後、1991年12月にゴルバチョフが大統領を辞任。こうして完全にソ連は消滅することになりました。
ロシア連邦誕生!

ソ連消滅後、旧ソ連内のロシア共和国はロシア連邦と改称しました。ロシア連邦ではエリツィン(任1991~1999)、プーチン(任2000~2008)、メドヴェージェフ(任2008~2012)が大統領を歴任し、その後プーチンが再び大統領をつとめています(2018年現在)。

エリツィン大統領の時代には、ロシア連邦からの独立を目指すチェチェン共和国でチェチェン紛争が勃発。独立を認めないエリツィンは、この紛争に軍事介入を行いました。ちなみにチェチェンはイスラーム系国家であり、現在でもロシア連邦内で、独立を目指してテロ活動を行っています。

以上、ソ連が解体し、ロシア連邦が成立する様子を学習しました。広大な領土をもつロシア連邦では、宗教などをめぐる紛争が起こったこともおさえておきましょう。

経済危機と冷戦の終結、第3回。
今回は「ソ連の崩壊と東欧諸国の民主化」について学習します。