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5分でわかる!ソ連に負けるな!アメリカの「巻き返し政策」

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この動画の要点まとめ

ポイント

ソ連に負けるな!アメリカの「巻き返し政策」

高校世界史 冷戦激化と西欧・日本の経済復興1 ポイント2 答え全部

これでわかる!
ポイントの解説授業
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ポイントの2つ目は「巻き返し政策」です。
ポイント1で学習した朝鮮戦争は 米ソの代理戦争 だといわれることがあります。冷戦期に米ソが直接戦争することはありませんでしたが、朝鮮戦争のように 両国の影響下にある国が戦う ことはあったのです。

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こうした状況の中、ソ連との対立を深めるアメリカは、世界各地で 反共軍事同盟 を結成していくことになります。その様子を見ていきましょう。

「封じ込め」から「巻き返し」へ

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これまでアメリカは、トルーマン大統領が唱えた 「封じ込め政策」 を実施してきました。経済や軍事などあらゆる面で、社会主義勢力の拡大を封じ込めようとする政策です。

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しかし、朝鮮戦争が休戦した年に大統領となった アイゼンハワー (アイゼンハウアーでも可)は、「封じ込め政策」に代わって 「巻き返し政策」 を掲げました。封じ込めるだけでなく、積極的に反撃に出ようという方針を示したのです。

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この方針に従って、アメリカは世界の国々と 軍事同盟 を結ぶ作戦に出ました。いざソ連と戦争になったときに備え、仲間を増やそうとしたのです。

「アイゼンハワー大統領」見出し+イラスト+テキスト

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ちなみに、当時のアメリカでは マッカーシズム と呼ばれる、ソ連や共産主義を毛嫌いする風潮が流行していました。上院議員のマッカーシーという人物に由来する言葉です。

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マッカーシーは、共産主義者やその同調者を厳しく取り締まりました。こうした取り締まりは赤狩り(赤は共産主義を象徴する色!)と呼ばれ、1950年代のアメリカで幾度となく行われました。

世界各地に反共軍事同盟を結成!

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それでは、アメリカが各地で成立させた反共軍事同盟を見ていきましょう。

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まず、アメリカは朝鮮戦争が始まってすぐに 日米安全保障条約 を結びました。日本に共産主義が広がることを警戒したのです。

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さらに、アメリカは韓国や台湾とも同じような条約を結びました。それぞれ米韓相互防衛条約、米華相互防衛条約といいます。

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また、オーストラリア・ニュージーランドとは 太平洋安全保障条約(ANZUS) を結び、他にも東南アジア条約機構(SEATO)や中東条約機構(METO)、アメリカ州機構(OAS)を結成しました。

地図のみ、書き込みアリ

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地図を見ると、アメリカの反共軍事同盟が ソ連を包囲している 様子がわかりますね。これがアメリカの「巻き返し政策」だったのです。

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補足ですが、アフリカ地域には反共軍事同盟は成立していません。当時アフリカ諸国のほとんどはヨーロッパ諸国の植民地だったので、同盟が結ばれることはなかったのです。

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以上、アイゼンハワー大統領のもとでアメリカが掲げた「巻き返し政策」について勉強しました。ソ連との対決に備え、アメリカが各地に反共軍事同盟を結成したことをおさえておきましょう。

この授業の先生

新里 将平 先生

「世界史を楽しく,わかりやすく教えたい!」をモットーにストーリー性のある授業展開で、歴史上の人物や国が当時何を考え、どう動いたかを感情を込めて伝える。

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