5分でわかる!世界分割と列強の対立をみる視点
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この動画の要点まとめ
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1つ前の章では 帝国主義 について勉強しました。産業発展を遂げたアメリカやヨーロッパは 植民地 を求めて世界へ進出していきました。
この章では、そのターゲットとなった アフリカ・太平洋地域・ラテンアメリカ の3つにスポットライトをあてて、各地域が列強に支配されていく様子を学習します。
最初に注目するのは アフリカ です。
第1回「アフリカ分割の始まり」
アフリカ大陸はもともと、ヨーロッパ勢力から 奴隷の獲得地 として注目されていました。アフリカの黒人たちはアメリカに連行され 奴隷として働かされることがあったのです。 17~18世紀には、黒人奴隷を商品・労働力とする ある貿易 が展開されました。
19世紀になると、黒人たちを奴隷として扱うことを問題視する風潮が強まり、欧米諸国では 奴隷制度や奴隷貿易が禁止されるようになりました。 アフリカが「奴隷の獲得地」と見なされることはなくなったのです。
しかし、今度はアフリカが別の観点で注目されることになりました。ヨーロッパの探検家がアフリカ大陸を探検・調査したところ、何と 鉄鉱石・銀・ダイヤモンド・ゴム といった資源が豊富に産出することが分かったのです!
ヨーロッパ諸国は国際会議を開き、あるルールを決めました。それは「 植民地が欲しければ早い者勝ちだ! 」というルールです。ある地域を最初に占領すれば、その地域の領有権を持つことができると定められたのです。
ヨーロッパ諸国はアフリカ大陸に殺到し、各地を次々に支配していきました。
第2回「英のアフリカ進出」、第3回「仏のアフリカ進出」、第4回「その他西欧諸国のアフリカ進出」
第2回では イギリス 、第3回では フランス 、第4回ではその他西欧諸国(ドイツやイタリアなど)が我先にとアフリカに進出していく様子を見ていきます。
第5回「太平洋・オセアニア分割」
アフリカだけではありません。列強による植民地支配の動きは 太平洋地域 でも見られるようになりました。場所はこちらです。
第5回の授業では オーストラリア や ニュージーランド 、そして太平洋に浮かぶ島々が次々と欧米諸国に支配されていく様子を学習します。
第6回「ラテンアメリカの従属化」
アフリカ・太平洋地域の次に注目するのは ラテンアメリカ です。ラテンアメリカとは、アメリカ合衆国の南に位置する以下の地域を指します。
19世紀前半、ラテンアメリカ諸国はスペインやフランスから次々と独立を勝ち取りました。しかし、独立後すぐに 経済的にはヨーロッパに支配されることになってしまいました。 ヨーロッパ諸国からお金を借りていたわけです。
そんなラテンアメリカ諸国の中で、ヨーロッパの支配を脱し、ヨーロッパに負けない自分たちの国を作ろうと 革命 を起こした国がありました。それが メキシコ です。第6回の授業では、ラテンアメリカ諸国の中でも メキシコ の動きに注目します。
第7回「列強の二極化」
アフリカ・太平洋地域・ラテンアメリカ。「早い者勝ち」のルールで各地を植民地化していくうちに、ヨーロッパ諸国間では対立が見られるようになりました。狙っていた地域をとった・とられたのケンカです。
こうした対立関係は、国と国との同盟・協商関係の成立に結びつくことになりました。第7回では、かつてドイツのビスマルクが巧みな外交で成立させた 三国同盟 に対抗し、英・仏・露が 三国協商 を結成する様子を学習します。
この授業でみなさんに注目してほしいのは ドイツ の動きです。ドイツは植民地や勢力拡大を求めて暴走し、その動きを警戒した国々が三国協商を結成することになるからです。
ドイツの行動を軸に出来上がった 三国同盟vs三国協商 という対立構造は、後の 第一次世界大戦 へとつながっていきました。
さぁみなさん、これから合計7回の授業で 世界分割と列強の対立 を一緒に勉強していきましょう!
第32章「世界分割と列強の対立」のガイダンス授業です。
この章では合計7回にわたって 世界分割と列強の対立 について勉強していきます。