今回は朝鮮半島の統一時代についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。

まず、新羅の歴史について確認していきましょう。

唐と連合することで朝鮮半島を統一した新羅ですが、唐が 都護府 を設置したことに反発し、朝鮮半島から唐の勢力を排除しました。その後、新羅は唐に朝貢して 冊封下に入りました。

新羅は唐を手本とした国づくりを進め、特権的な身分制度である 骨品制 を整備しました。また、 仏国寺 という仏教寺院も建立されるなど、仏教がさかんに信仰されました。

続いて高麗と朝鮮の歴史について確認していきましょう。

10世紀から14世紀末にかけて登場した 高麗 王朝では、多彩な文化が栄えました。宋の 青磁 の影響を受けた 高麗青磁 のように、中国の影響を色濃く受けた文化でした。

高麗のあとには （李氏）朝鮮 が登場しました。この王朝の建国者は 李成桂 という人物です。朝鮮もまた中国の影響を強く受け、 朱子学 が官学化されたほか、科挙も実施されていました。高麗の国王 世宗 （せいそう）は、ハングルのもととなった 訓民正音 を制定したことで有名です。

中国で明が滅ぶと、朝鮮では「 小中華 」の意識が芽生えるようになります。満州族の清を正統な「中国」とは認めず、自分達こそ正統な「中華」を守っていると自認するようになったのです。