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5分でわかる!武帝の国内政治

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この動画の要点まとめ

ポイント

武帝の国内政治

高校世界史 中国の古典文明4 ポイント2 答え全部

これでわかる!
ポイントの解説授業
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ポイントの2つ目は「武帝の国内政治」です。
先ほど説明した通り、前漢の第6代皇帝 景帝呉楚七国の乱 を制圧しました。
わがままな諸侯たちをおさえつけることで、皇帝の権威が回復したのです。

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その景帝の子どもにあたるのが、今回の主役 武帝 です。
こちらを見てください。

高校世界史 中国の古典文明4 ポイント2 答え全部

実質的な郡県制による統治!

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先代の景帝は、郡県制と封建制を併用する 郡国制 を採用しましたが、
武帝は、実質的に 郡県制 による統治を行いました。

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郡県制は 始皇帝の時代に全国へ広まった統治体制 で、
中央から役人を派遣する 中央集権的な統治体制 でしたね。
景帝がわがままな諸侯をおさえつけたことで、
息子の武帝は強気な態度で統治を行えたのです。

郷挙里選を採用し、地方の優秀な人材を採用!

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武帝は 郷挙里選 という官吏登用法を制定しました。
「官吏」は役人のこと、「登用」は採用することを指します。
地方にいる優秀な人材を、地方長官が中央に推薦する ことで、
優秀な人材を採用する仕組みになっていました。

董仲舒のアドバイスにより、儒学が官学化される

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武帝は 儒学 を官学としました。
官学とは 官僚が勉強する学問 のことです。
郷挙里選によって推薦された人物に、儒学を徹底して学ばせました。

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儒学の官学化にあたっては、 董仲舒 (とうちゅうじょ)という人物がアドバイスを行いました。
さらに儒学研究の専門家として 五経博士 がおかれました。

高校世界史 中国の古典文明4 ポイント2 答え全部

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みなさん、これらの政策がつながっていることに気づきましたか?
武帝は実質的に 郡県制的統治に移行 したため、
役人の数が今まで以上に必要になります。
そこで 郷挙里選 で役人を登用し、彼らに 儒学 を学ばせたのです。

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儒学は 目上の人への礼儀を重視する学問 なので、
皇帝に対し従順な役人を育成することができます。
このようにして、武帝は地方統治の改革を行いました。

武帝の経済政策

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最後に、武帝の経済政策に注目します。
彼は、人びとの必需品であった 専売 を行います。
国だけが販売できるようにすることで、利益を独占したのです。

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また、物価の調整と安定のために 均輸平準 と呼ばれる政策を実施したり、
新しい貨幣として 五銖銭 (ごしゅせん)を鋳造したりすることで、国の経済を整えました。

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以上、武帝の国内政策についてまとめました。
次のポイントでは、武帝の国外政策について見ていきます。

この授業の先生

新里 将平 先生

「世界史を楽しく,わかりやすく教えたい!」をモットーにストーリー性のある授業展開で、歴史上の人物や国が当時何を考え、どう動いたかを感情を込めて伝える。

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