5分でわかる!活性化エネルギーとは
![高校化学](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/subject_symbol_border_k0_science_chemistry-4179a514592d4339418c389143ae3d2b15628f365f3005f1e098291aaa50eab8.png)
- ポイント
- ポイント
- 練習
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/components/movie_size-f89110ba4a351d85c483bb12f73c7cf89e2ba13a9174f58b4a38599d28678843.png)
この動画の要点まとめ
ポイント
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
みなさんは、反応速度について学習してきました。
その際によく登場したのは、 水素とヨウ素が反応してヨウ化水素が生じる反応 でした。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
この反応が起こるためには、H-H間とI-I間の結合が切れた後に、H-I間でくっつくようなイメージになります。
このときに必要なエネルギーについて、学習していきましょう。
活性化状態とは、化学変化におけるエネルギーが高い中間状態
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
次の図は、 H2+I2→2HI の反応に関するエネルギーを表しています。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
反応物H2+I2 が左下、 生成物2HI が右下にあります。
「H2+I2」に熱が加えられて、一時的にエネルギーが上がります。
その後、「2HI」の状態になると、元のエネルギーより下がって安定します。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
つまり、反応では、エネルギーの高い中間状態を経由しているというわけですね。
この状態のことを、 活性化状態 といいます。
活性化エネルギーとは、反応物を活性化状態にするのに必要なエネルギー
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
そして、反応物を活性化状態にするには、エネルギーが必要です。
このエネルギーのことを、 活性化エネルギー といいます。
図では、反応物のエネルギーと、活性化状態の最高点との差のことですね。
結合エネルギー>活性化エネルギー
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
ちなみに、図の一番左上には、ばらばらの原子である「2H+2I」があります。
もし、「H2+I2」が「2H+2I」になる場合には、原子間の結合を完全に切る必要があります。
そのときに必要なエネルギーが 結合エネルギー でしたね。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
図を見ればわかりますが、結合エネルギーはとても大きなエネルギーです。
今回の化学変化において、 結合エネルギー>活性化エネルギー となっているのは、なぜでしょうか?
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
この反応においては、H-H間とI-I間の結合が切れるのと同時に、H-I間の結合ができるイメージです。
ですから、 完全に切り離すよりも小さなエネルギー で反応が進むのですね。
反応熱は、反応物と生成物のエネルギーの差
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
また、反応物と生成物のエネルギーを比べてみましょう。
生成物の方がエネルギーが小さいのがわかりますか?
この差が 反応熱 を表しているのです。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
活性化エネルギーについて、グラフのイメージで押さえておきましょう。
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/logo_black-a711ae7f4c2af1410b916e7066a5e8950d6f2f3a2150e093b6dc878ad8f31d3f.png)
今回のテーマは、「反応速度と活性化エネルギー」です。