今回のテーマは、「状態変化と熱」です。

まずは、中学校でも学習した内容についておさらいしましょう。

私たちの身のまわりには、色々な物質があります。
その中でも特になじみが深いのは、 「水」 ではないでしょうか？
しかし、ひとくちに「水」と言っても、色々な状態で存在しています。

たとえば、温度が0℃以下ならば 氷 、0℃～100℃ならば 水 、100℃以上ならば 水蒸気 となります。
氷・水・水蒸気 という状態を、それぞれ、 固体・液体・気体 と呼びましたね。
さらに、固体・液体・気体という３つの状態を合わせて、 物質の三態 といいます。

次に、物質の変化に注目してみましょう。
固体が液体になったり、気体が液体になったりする変化は、私たちのまわりで頻繁に起きていますよね。
このように、ある物質が固体・液体・気体の間を変化することを、 状態変化 といいます。

この状態変化こそが、今回のメインテーマなのです。

状態変化の名前については、以前に学習したことがあると思います。
　固体⇒液体： 融解
　液体⇒気体： 蒸発
　気体⇒液体： 凝縮
　液体⇒固体： 凝固
　固体⇔気体： 昇華

そして、状態変化は、熱と深い関係があります。

固体に熱を加えると液体になります。
この状態変化を、融解といいました。
そして、融解のときに出入りする熱量のことを、 融解熱 といいます。

同様に、蒸発のときに出入りする熱量を 蒸発熱 、凝縮のときに出入りする熱量を 凝縮熱 、凝固のときに出入りする熱量を 凝固熱 、昇華のときに出入りする熱量を 昇華熱 といいます。

ここまでくれば、規則性がわかりますね。
状態変化の名前に「熱」をつける と、状態変化の際に 出入りする熱の量 を指すわけです。

状態変化とそれに関する熱をおさえておきましょう。