今回のテーマは、「同族元素のイオンの大きさ」です。

図には３つのイオンが並んでいますね。
Li⁺,Na⁺,K⁺ の３つです。
みなさんは、これらの共通点がわかりますか？
Li、Na、Kといえば、すべて１族元素ですね。
つまり、これらは全て同じ族に配置されています。
このような元素を、 「同族元素」 といいましたね。
同族元素のイオンについて、大きさを比べてみましょう。

まずは、それぞれの電子配置に注目してみましょう。
これら３つの違いがわかりますか？
明らかに、電子殻の数が違っていますね。
　Li⁺　K殻１つだけ
　Na⁺　K殻、L殻の２つ
　K⁺　K殻、L殻、M殻の３つ

続いて、イオンの大きさを見ていきます。
明らかに、 Li⁺＜Na⁺＜K⁺ の順に大きくなっています。
ということは、 同族元素のイオンは､原子番号が大きければ大きいほどイオン半径が大きくなります 。
この内容を簡単にまとめると、 「同族元素のイオンでは、原子番号 大 ⇒ 半径 大」 となります。