「速さ・時間・距離」の文章問題を解いてみよう。
方程式の文章題の基本的な解き方は、２つポイントがあったね。

文章が長くても、あわてず今まで通りに解いていくよ。
まずは、 「求められているものをｘとおく」 。
「兄は出発してから何分後に弟に追いつきますか」と聞かれているわけだから、「兄がｘ分後に弟に追いつく」 とおこう。

次に、２つ目のポイント。 「『＝』で結べる式を見つける」 。

まず、弟が家を出て歩き始めたんだよね。そして、10分歩いたところで、兄が出発したんだ。弟は歩いていて、兄は自転車。当然、兄の方がスピードが速いよね。だから、 兄が出発してからｘ分後 に、弟に追いついたんだ。

ここがとても大事なポイントなんだけれど、 追いつく ってどういうことかな。
言いかえると、これは 「弟の進んだ距離と、兄の進んだ距離が、同じになった」 ということだよね。
「弟の進んだ距離」＝「兄の進んだ距離」 という式がつくれるんだ。

弟は、分速８０mの速さで、１０分と、ｘ分歩いたんだよね。
ここでついに、 「ハジキの法則」 が登場するよ。
（距離）＝（速さ）×（時間） 　だから、
（弟の進んだ距離）＝８０×（１０＋ｘ） 　と表せるんだ。

同じようにして、兄について考えると、
兄は、分速２４０ｍの速さで、ｘ分進んだから、
（兄の進んだ距離）＝２４０ｘ

これを式に表すと、
８０×（１０＋ｘ）＝２４０ｘ
方程式の完成だね！

あとは、この方程式を解こう。
求めたいｘの値がわかるね。

今回の問題のように、「追いつく」という言葉は大事なキーワードだから、覚えておこう。 「追いつく」＝「距離が同じになる」 という意味だよ。