今回は、多様な配偶子について見ていきます。

配偶子は、有性生殖のときに作られる特別な細胞です。
有性生殖では、2つの配偶子が合体することで新個体が生まれましたね。

有性生殖では、親と子のもつ遺伝子はそれぞれ異なります。
では、同じ親から生まれた子たちの遺伝子を比べるとどうでしょう。
親が同じであれば、子が受け継ぐ遺伝子はすべて同じになるのでしょうか？

兄弟がいる人は、自分の兄弟を思い浮かべてみてください。
双子ならともかく、兄弟では、見た目や性格が大きく違っていることは少なくありません。

親が同じでも、子たちの遺伝子は1人1人異なるということですね。
これはなぜでしょうか？
実は、生物が作る配偶子は1つ1つ異なるのです。

次の図を見てください。
これは、減数分裂のプロセスです。

図では、第一分裂と第二分裂を経て、最終的に精子が形成されています。
このとき、1つ1つの精子に含まれている遺伝子は異なることになりますね。
減数分裂で染色体が様々な組み合わせになることで、配偶子に含まれる遺伝子は多様になるわけです。