5分でわかる!PCR法の手順
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この動画の要点まとめ
ポイント
PCR法の材料は4つ
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PCR法は、DNAの任意の領域を増幅できるバイオテクノロジーでした。
試験管内でDNAの複製を行うイメージでしたね。
PCR法はどのような手順で行うのでしょうか?
次の図を見てください。
![高校 生物 遺伝17 ポイント2 図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/3_3_17_2/k_sci_bio_3_3_17_2_image02.png)
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PCR法に必要な材料は4つあります。
まずは、鋳型として使うDNAです。
例えば、ヒトのDNAを増やしたい場合はヒトのDNAを使います。
血液や口内の粘膜から細胞を取り出し、DNAを抽出するのです。
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2つ目の材料は、DNAプライマーです。
DNAプライマーはDNAの特定の領域を認識して結合します。
そのため、DNAの任意の領域だけを複製するために必要なのです。
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3つ目の材料は、DNAポリメラーゼです。
DNAポリメラーゼは、細胞内でDNAからDNAを合成する働きを担う酵素です。
PCR法では、耐熱性のDNAポリメラーゼを使うことも覚えておきましょう。
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最後の材料は、ヌクレオチドです。
ヌクレオチドは、PCR法で新しく作られるDNAの材料として必要なものです。
加熱、冷却、加熱を繰り返して目的のDNAを増幅
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PCR法には4つの材料が必要でしたね。
これらの材料を混ぜ合わせたものは反応液と呼ばれます。
反応液を試験管の中に入れた後、試験管はサーマルサイクラーという機械に入れられます。
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写真では、人によってサーマルサイクラーが操作されていますね。
サーマルサイクラーの中で何が行われていると思いますか?
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実は、反応液の加熱、冷却、加熱というサイクルが繰り返されているのです。
写真は、反応液の温度を操作しているところなのですね。
この操作を繰り返すことで、目的のDNAを増幅することができるのです。
DNAポリメラーゼは、変性しないように耐熱性
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ところで、PCR法では耐熱性のDNAポリメラーゼを使用していましたね。
なぜ耐熱性のものを使用するのでしょうか?
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PCR法には反応液を加熱するプロセスがあります。
そのとき、反応液の温度が95℃まで上がることがあるのです。
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DNAポリメラーゼは酵素なので、タンパク質でできていますね。
通常タンパク質は熱に弱く、高温になると失活してしまうことがありました。
このような変化を変性といいましたね。
PCR法では、変性を防ぐために、耐熱性のDNAポリメラーゼを使用しているのです。
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PCR法について詳しく見ていきましょう。