高校世界史B
5分で解ける!中国をめぐる日本とロシアの対立に関する問題

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練習の解説授業
外国勢力は出ていけ!中国で起きた排外運動!

列強による分割が進む中国では、キリスト教や外国勢力を追い出そうとする動きが見られました。

排外運動の中心的な役割を担った 義和団 は、「 扶清滅洋 」をスローガンに掲げて北京を占領し、日本・ドイツの外交官を殺害しました。

これを受けて清朝は、なんと 義和団を支持 し、西欧列強や日本に宣戦布告しました。清朝は義和団事件を利用し外国勢力の排斥をねらったのです。

イギリスやフランス、日本やロシアは 8カ国共同出兵 を行い、北京を占領して義和団を鎮圧しました。その後、義和団事件の講和条約として 北京条約 が結ばれ、中国は半植民地化されてしまいました。
日本とロシアの狙った場所が同じ!?

義和団事件鎮圧後も ロシア は 中国東北部(満州) に軍隊を留めたため、 朝鮮 への進出をねらう日本はロシアを警戒しました。

ちなみに 朝鮮 は、日清戦争の講和条約である 下関条約 で独立を承認されたことを受け、1897年に国号を 大韓帝国 と改称しました。独立国であることを内外にアピールする意図がありました。

朝鮮と満州はすぐ近くに位置するため、ロシアと日本の緊張は高まっていき、1904年に 日露戦争 が勃発しました。

ロシアと日本はともに戦争継続が困難となったため、1905年にアメリカの仲介で ポーツマス条約 を締結しました。当時のアメリカ大統領は セオドア=ローズヴェルト でした。

ポーツマス条約で日本は、韓国の指導・監督権や遼東半島南部の租借権、南樺太領土を獲得し、さらに 南満州鉄道 の敷設権を獲得しました。

こうして日本は朝鮮のみならず中国東北部における影響力も強めることになったのです。
答え


帝国主義と東アジアの練習
高校世界史Bの問題
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- 現代文明と各地の紛争
今回は中国をめぐる日本とロシアの対立について学習しました。
内容を確認していきましょう。