今回のテーマは「 分母の有理化 」だよ。
分母の有理化とは、「 分母の√を消す 」ということ。
例えば、次のような数を見てほしい。

すべて分母に√がついているよね。
分母に√がついた数は、有理化、つまり分母から√を消したほうが、数学の世界ではよしとされているんだ。

では、どうやって√を外す？
例えば1/√2で有理化を考えてみよう。

やることは意外と単純で、「 分母の√と同じ数を、分母分子にかける 」ということだけなんだ。
ポイントでおさえよう。

1/√2の場合は分母が√２だから、 分母と分子に、それぞれ√２をかける んだね。
　 （分母）＝√２×√２＝２ 　√が消えてくれたね。
　（分子）＝１×√２＝√２
　よって、1/√2＝√２/２　となるよ。これで分母から√が消えたので、有理化ができたね。

もしかしたら、「あれ？勝手に√２をかけたりしていいのかな？」って疑問に思ったかも知れない。
でも今回の場合、 分母と分子に、それぞれ同じように√２をかけた よね。
考えてみれば√２/√２＝１　だから、１をかけ算しても元の数は変わらないよね。

分母にだけ√をかけるのは絶対にダメ。
分子も必ず同じ数をかける！
このルールさえ守れば大丈夫だよ。