今回のテーマは「電池の仕組みと金属のイオン化」です。
まずは 電池がどのような仕組みで電気を流すのか を説明します。

「電気が流れる」 とは、 「電気の要素を持った電子という粒が移動する」 ということです。
マイナスの電気を帯びた電子が移動することで電気が流れます。
つまり、電気を流す装置である 電池 には、 電子を発生させる能力があるのです。

どのような状況で電子が発生するのかというと、一番単純なのは 金属がイオン化するとき です。
こちらを見てください。

Zn（亜鉛）がイオンになるとき、 電子を2個捨てて Zn²⁺になります。
このように、金属には 電子を外に捨てて陽イオンになる という性質があるのです。
この性質に注目して、 金属をイオン化する装置 である 電池 が誕生しました。

金属は電子を外に捨てて陽イオンになります。
ただ、金属の中には イオンになりやすいものとなりにくいもの があるのです。
詳しくは高校の化学で勉強しますが、もっともイオンになりやすいのはリチウム（Li）という金属です。
反対に、金（Au）はもっともイオンになりにくい金属です。
金属の中にも、イオンになりやすいものとそうではないものがあるということを覚えておきましょう。