音がどこで伝わるか、くわしくみていきましょう。

私たちが普段生活している、空気中では音は伝わりますよね。
それでは、水中や固体中、真空中でも同じように、音は伝わるのでしょうか？
ヒントは、「音の正体がもののふるえである」ということです。
ふるえが伝われば音は伝わりますが、逆にふるえが伝わらなければ音は伝わりませんね。

いろいろな環境について、順番に考えてみましょう。
まずは水中です。
結論から言うと、 水中では音は伝わります。
例えば水泳の授業をイメージしてみましょう。
プールの水の中にいるときでも、先生の鳴らす笛の音は聞こえますね。
これは、水中でも音が伝わるからです。
ちなみに水中では、空気中よりも音が速く伝わります。

次は固体中です。
固体中でも音は伝わります。
わかりやすいように、糸電話をイメージしてみましょう。
糸電話で音を伝えているのは、糸です。
糸はもちろん固体ですよね。

最後に真空中はどうでしょうか？
真空中では音は伝わりません。
真空は何もない空間なので、ふるえが伝わらず、音も伝わらないわけですね。

何かがあれば音は伝わる、何もないと音は伝わらない、ということをおさえておきましょう。