ポイントの2つ目は「イタリアとドイツの降伏」です。
ヨーロッパ戦線が終結する様子を学習します。

1941年8月、米英の首脳は 大西洋憲章 を発表。アメリカは事実上、第二次世界大戦に参戦することになりました。その後、米英を中心とする連合軍が 北アフリカ に上陸。連合軍は基地を建設し、ヨーロッパへ攻め込む拠点としました。

1942年8月には、ドイツとソ連の間で スターリングラードの戦い が勃発。ドイツ軍はソ連の都市スターリングラードを占領したものの、最終的には ソ連が勝利しました。

このように、イタリアやドイツは次第に追い込まれていったのです。

勢いにのる連合軍は、イタリア半島の西南に位置する シチリア島 に上陸。その後 イタリア本土 に攻め込みました。

イタリアでは ムッソリーニ が失脚し、新政府が成立。新政府は連合軍に 無条件降伏 しました。

イタリアの降伏後、米・英・ソの首相は テヘラン会談 を開催。 対ドイツ戦の基本方針 などが協議されました。

イタリアが敗れたことでドイツは孤立し、連合国側に追い詰められていきました。

ソ連は東欧に侵攻し、ドイツが占領していた東ヨーロッパの国や地域を解放。一方、連合軍は最高司令官 アイゼンハワー の指揮で ノルマンディー上陸作戦 を展開しました。

ノルマンディーはフランス北西部に位置する地域。連合軍はドイツ占領下のパリを解放するため、その足がかりとしてノルマンディーに上陸したのです。

こうしてドイツは、東側ではソ連の、西側では連合軍の攻撃をうけ、次第に追い詰められていきました。そしてついに パリ解放 が達成され、ドイツ軍がパリから撤退することになりました。

1945年2月、米・英・ソの首脳は ヤルタ会談 を開催。 ドイツの戦後処理 などが協議されました。この会談で合意された内容は ヤルタ協定 として発表され、米英ソによる戦後の国際体制構想が示されました。

連合軍はドイツに迫り、ヒトラーは自殺。そして1945年5月にドイツの首都 ベルリンが陥落 し、ドイツは 無条件降伏 しました。

ドイツの降伏をもって、ついにヨーロッパ戦線が終結することになりました。