今回はナポレオン時代のはじまりについての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。

1799年、ナポレオンは ブリュメール18日のクーデタ で総裁政府を打倒し、３人の統領からなる 統領政府 をたてました。ナポレオンは 第一統領 に就任し、事実上の独裁権をにぎりました。

1802年、ナポレオンはイギリスと アミアンの和約 と呼ばれる講和条約を締結しました。この結果 第２回対仏同盟が崩壊 し、国民に安心を与えたナポレオンの人気は高まりました。

そんな彼の人気を不動のものとしたのが ナポレオン法典 でした。 私有財産の不可侵 などを定めたこの法典で、ナポレオンはフランス革命の成果を保障したのです。

国民からの人気を不動のものとしたナポレオンは皇帝に即位し、フランス史上初の皇帝政治である 第一帝政 の時代が始まりました。ナポレオン１世の即位に周辺国は警戒し、 第３回対仏同盟 を結成しました。

ナポレオンは トラファルガーの海戦 でイギリスの ネルソン提督 に敗れたものの、 アウステルリッツの三帝会戦 ではロシア・オーストリアを破りました。

ナポレオンは ライン同盟 を結成し、神聖ローマ帝国を消滅させました。さらに 大陸封鎖令 を発令し、ヨーロッパ大陸とイギリスの通称を禁止しました。

その後は ティルジット条約 を締結し、プロイセンに莫大な賠償金と領土の割譲を迫りました。こうしてナポレオンは完全に、ヨーロッパ大陸の支配者となったのです。