今回は国民議会と立法議会についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。

1789年、民衆がパリの バスティーユ牢獄 を襲撃すると、暴動は全国各地に広がっていきました。こうして フランス革命 がスタートしたのです。

暴動を鎮めるため、国民議会は 封建的特権を廃止 しました。また、 ラファイエット らが起草した 人権宣言 を採択し、革命の方向性を示しました。

人権宣言の採択からほどなく、パリの女性たちは ヴェルサイユ行進 を行い、改革に否定的な国王一家をパリの宮殿に連行しました。革命の中心地パリへ連行された国王一家は、日々不安な生活を送っていました。

国王と国民議会とのパイプ役となっていたミラボーが死去すると、国王一家の不安は高まり、 ヴァレンヌ逃亡事件 が発生しました。国王一家が、王妃マリー＝アントワネットの実家のオーストリアへの逃亡を企てた事件です。

結局逃亡は失敗し、国王に対する国民の信頼は失われることになってしまいました。

ヴァレンヌ逃亡事件の後、憲法が発布されたことで国民議会は解散し、1791年10月に 立法議会 が開催されました。

立法議会では立憲君主派とジロンド派が争い、結果 ジロンド派内閣 が成立しました。彼らは共和政（君主がいない政治）を主張し、革命に敵対的な オーストリアに宣戦布告 しました。ただ、プロイセンがオーストリアに加勢したり、フランス側の兵の士気がかけていたことで、フランスは窮地に立たされました。

そんな中、 サンキュロット や 義勇兵 たちが国王の宮殿を襲撃する 8月10日事件 が発生しました。議会は王権の一時停止や男性普通選挙を宣言し、解散することになりました。

義勇兵たちの戦意が向上したこともあり、 ヴァルミー の戦いでフランス革命軍はオーストリア・プロイセン連合軍に初めて勝利しました。