5分でわかる!ナポレオンを追い出せ!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は、「反ナポレオンの動き」です。
前回の授業では ナポレオン1世の対外政策 について勉強しましたね。皇帝に即位したナポレオンは、周辺国と戦争をしたり、勢力削減をねらって条約を締結したりしました。これに対し、周辺諸国は次第に ナポレオンに対抗する動きを見せるようになるのです。
プロイセンにおける反ナポレオンの動き
前回の授業でお話しましたが、ナポレオン1世は プロイセン を破り、 ティルジット条約 を締結して多くの領土や賠償金を課しました。
そこで、ナポレオンに対抗するために、プロイセンの首相 シュタイン や、シュタインの後に首相となった ハルデンベルク らが、農民解放、行政機構の改革、営業の自由化といった 近代化政策 を進めました。この近代化政策を プロイセン改革 といいます。
さらに、哲学者 フィヒテ は「 ドイツ国民に告ぐ 」というタイトルの講演を行い、ドイツの人びとにナポレオン支配への抵抗を呼びかけました。彼の演説に多くのドイツ人が心を打たれ、国民意識が高揚したといわれています。
スペインにおける反ナポレオンの動き
続いて スペイン における反ナポレオンの動きに注目します。
スペインでは当初、ナポレオン1世を好意的に受け入れる人も多かったのですが、ナポレオンが 自分の兄をスペイン国王に即位 させ、スペイン支配の動きを見せたことで反発が強まりました。1808年、 スペイン反乱 の始まりです。
ナポレオン率いるフランス軍に対し、スペインの人びとは農民が主体となって ゲリラ戦 で対抗しました。その様子を、スペインの画家であった ゴヤ という人物が、 「1808年5月3日」 という作品で表現しました。スペインの民衆が銃殺される様子を描くことで、ナポレオン軍の非人道的なふるまいを見る人に訴えかける作品になっています。
以上、プロイセンとスペインにおける反ナポレオンの動きを紹介しました。しっかり覚えておきましょう。
フランス革命とナポレオン、第5回。
今回は、「ナポレオン時代の終焉」について学習します。