今回のテーマは、「イオン半径と単位格子の１辺の長さ」です。

金属結晶の場合は、原子半径と単位格子の１辺の長さを比べました。
イオン結晶の場合も、 イオン半径と単位格子の１辺の長さ を比べていきましょう。

まずは、注目する面を選びます。
CsCl型結晶は、体心立方格子とよく似ています。
同じように、 側面の対角線 に沿って割ってみましょう。

単位格子の１辺の長さを a とすると、この断面の対角線の長さは √3a になります。
対角線上には陰イオンと陽イオンがぴったり接しています。
陽イオンの半径を r₊ 、陰イオンの半径を r_- とすると、次の式ができます。
　 √3a=2(r₊+r_-)
この関係式の求め方を理解しておきましょう。