5分でわかる!電気陰性度とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
電気陰性度といわれても、何のことかわかりませんよね。
身近な例から考えていきましょう。
みなさんは、 「綱引き」 をしたことがありますか?
2つのチームに分かれて、1つの綱を引っ張り合うものですね。
綱引きでは、勝ち負けがつきます。
それは、 引っ張る力に差がある からですね。
実は、似たようなことが原子と原子の間でも起こっているのです。
「電気陰性度」は、原子が共有電子対を引きつける強さの程度を表した値
原子は、電子を共有して結合します。
このとき、実は、原子と原子の間で、 共有電子の引っ張り合い が起きているのです。
原子がそれぞれのチーム、共有電子対が綱にあたるわけです。
このとき、原子が 共有電子対を引きつける強さの程度 を表した値のことを、 「電気陰性度」 といいます。
電気陰性度は「F>O>N、Cl>C>H」、覚え方は「フォン、狂っちゃう」
そして、綱引きのように、力比べをするわけですから、電気陰性度の強さが大事になってきます。
それを表したのが、次の図です。
図には、FやO、Nなど、様々な原子がかかれています。
Fの横には「4.0」、Oの横には「3.4」などの数字がかかれています。
この数字が電気陰性度を表しています。
「数字が大きいほど、電気陰性度が強い」 というわけです。
ちなみに、それぞれの原子は立体的に表されていて、 「高いところにある原子ほど、電気陰性度が強い」 ということもわかります。
さて、この表では、20個ほど原子が紹介されていますが、みなさんはよく出るものだけを覚えておきましょう。
それは 「F・O・N・Cl・C・H」 の6個です。
これらについて、電気陰性度の大小関係を表すと、次のようになります。
「F>O>N、Cl>C>H」
少し覚えにくいですね。
こんなときは、語呂合わせを使いましょう。
「フォン、狂っちゃう」
みなさんが使っている電話が壊れてしまうというようなイメージですね。
ちなみに、電気陰性度の数値まで覚える必要はありません。
よく出る原子の大小関係 だけを覚えておきましょう。
今回のテーマは、「電気陰性度」です。