5分でわかる!電流計の使い方
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この動画の要点まとめ
ポイント
電流計は「直列」「大きいほうから」
電流計の使い方を説明していきます。
まずは、電流計のつくりから確認していきましょう。
図の左にある電流計のイラストを見てください。
電流計に導線をつなぐと、どれだけの電流が流れたかわかるしくみになっています。
電子をつなぐ場所(端子)が4つあるのがわかりますか?
どの端子に導線をつなぐのか、確認していきましょう。
まず、わかりやすいのが、向かって右側にある端子です。
端子の下に「+」と書かれていますよね?
+端子には、電池の+側に近い方の導線 をつなぐわけです。
「+側」をつなぐ端子はわかりましたが、「-側」はどこにつなげばいいのでしょうか?
残りの-端子には、向かって左側から順に50mA、500mA、5Aと書かれていますよね。
この3つのうち、最初に導線をつなぐ端子は、5A(5000mA)の端子です。
まず、5Aの端子につなぐと、豆電球が点灯するので、電気が流れたことがわかります。
この場合、確かに針は動きますが、動きが小さすぎて、目盛りがうまく読み取れません。
そこで、-端子と5Aから500mAにつなぎかえてみましょう。
すると、図のように目盛りの動きが大きくなって、読み取りやすくなります。
続いて、目盛りの読み方を確認していきます。
今、一番右端の目盛りが500mAになっています。
最大で500mAの電流をはかることができるというわけですね。
今回の電流は、200mAぐらいだとわかります。
最後に、50mAの-端子につなぐとどうなるか、確認してみましょう。
最大50mAの端子に200mAの電流を流すと、針がぐるっと回ろうとします。
このように、それぞれの端子ではかることができる電流を上回ると、電流計の針が振り切れてしまいます。
そのため、 針が振り切れないように、-端子は最大量の大きなものから順につなぐ のです。
以上の流れをまとめていきましょう。
右上にある電気回路を見てください。
電流計は回路に直列につなぐ
電流計は○の中にAを書いた記号で表されていますね。
電流の単位はA(アンペア)だったので、覚えやすいですね。
電流計は回路にそのまま埋め込むようにつながれていますね。
このつなぎ方を 直列 といいます。
分かれ道をつくってしまうと、電流計を通る電子の粒の数が減ってしまうからですね。
電流計の-端子は、5A→500mA→50mAの順につなぐ
導線をつなぐ端子にもルールがありましたね。
乾電池の+側は、右端の+と書かれているところにつなぎます。
一方、-極は表示されている値が大きいものからつなぐのでした。
その後、振れ幅が小さすぎるときに一つずつ、小さい端子につないでいきます。
したがって、-端子をつなぐ順番は、 「5A」→「500mA」→「50mA」 となりますね。
最後に目盛りの読み方についても確認していきましょう。
電流計の目盛りの右端に、「5」または「50mA」と書かれたところがありますね。
この目盛りはそれぞれの端子に導線をつないだときの最大量を表しています。
つまり、5Aの-端子につないでいるときは、右端が5Aになります。
500mA端子につなぐと500mA、50mAの端子につなぐと50mAを指すわけです。
図の場合、500mAの-端子につながれているので、右端が500mAですね。
そのため、針が指している値は 200mA であることがわかります。
電池をつないで電気回路をつくると、電子の粒が流れます。
そのときに回路を流れる電子の粒の数のことを 電流 といいました。
同じように電子の流れるいきおいのことは、 電圧 といいましたね。
電流をはかる 電流計 と、電圧をはかる 電圧計 について、学習していきましょう。