5分でわかる!重複受精の過程
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この動画の要点まとめ
ポイント
助細胞が分泌するルアーに導かれ花粉管が伸長
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重複受精は、被子植物だけに見られる受精の仕組みでした。
「2つの精細胞が同時に受精する」とは、どういう意味でしょうか?
次の図を見ながら、理解していきましょう。
![高校 生物 植物の発生3 ポイント2 左図のみ](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/6_1_3_2/k_sci_bio_6_1_3_2_image02.png)
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図で、めしべの上部には花粉がくっつき、花粉からはめしべの中へ花粉管が伸びています。
花粉は、大きい花粉管細胞の中に小さい雄原細胞が含まれた構造をしていました。
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めしべの内部には、胚のうがあります。
胚のうには上下に3つずつ細胞が並んでいることが特徴です。
図では、胚のうの下部に描かれた中央の細胞が卵細胞、卵細胞の両側に位置する細胞が助細胞です。
花粉管は胚のうを目指して伸びていくのです。
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ここでひとつ疑問が出てくるかもしれません。
なぜ花粉管は迷うことなく胚のうへ伸びることができるのでしょうか?
実は、胚のう内の助細胞からルアーという誘引物質が分泌されているのです。
ルアーに誘引されることで、花粉管は迷わず胚のうへ向かうことができます。
2つの精細胞がそれぞれ卵細胞と中央細胞と受精
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花粉管が胚のうへ到達した様子を詳しく見てみましょう。
![高校 生物 植物の発生3 ポイント2 右図のみ・すべてうめる](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/6_1_3_2/k_sci_bio_6_1_3_2_image03.png)
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花粉管は、胚のうの助細胞の1つへ到達します。
花粉管の中では、雄原細胞が1回の体細胞分裂を経て2つの精細胞を生じていました。
2つの精細胞は、まず助細胞へ送り込まれます。
しかし、2つの精細胞は、胚のう内の別々の細胞に送られて受精します。
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1つの精細胞の核は、助細胞の隣にある卵細胞の核と融合します。
精細胞と卵細胞が受精したものを受精卵といいます。
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もう1つの精細胞の核は、胚のうの中央細胞がもつ2つの極核と融合します。
精細胞と中央細胞が受精したものを、胚乳細胞といいます。
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受精卵は2n、胚乳細胞は3n
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今回も、最後に核相を確認しておきましょう。
核相とは、有性生殖を行う細胞の状態を染色体数の構成で表現したものでしたね。
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減数分裂を経て生じた細胞の核相は n でした。
よって、精細胞と卵細胞の核相は n と表され、中央細胞は2つの極核をもつため核相は (n+n) と表されました。
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受精卵は、1つの精細胞と1つの卵細胞が受精して生じるので、核相は 2n になります。
また、胚乳細胞は、1つの精細胞と1つの中央細胞が受精して生じるので、核相は 3n になります。
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このあと、受精卵は胚に、胚乳細胞は胚乳になり、これらは種子になっていきます。
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重複受精のプロセスを見ていきましょう。