練習①。押韻している漢字をすべて抜き出しましょう。

まず 漢詩の形式 は何でしょうか？一句あたり七文字、全体で四句あるので 七言絶句 ですね。

七言詩の場合、押韻の基本ルールは 偶数句末と第一句末 でしたね。確認すると、第一句の最後の漢字は「切（せつ）」。第二句末は「絶（ぜつ）」。第四句末は「雪（せつ）」。三文字とも音の響きが同じですね！

つづいて練習②。押韻している漢字をすべて抜き出しましょう。

まず 漢詩の形式 は何でしょうか？上下の二段組になっていることに注意して数えると、一句あたり五文字、全体で八句。これは 五言律詩 ですね。

五言詩の場合、押韻の基本ルールは 偶数句末 でしたね。確認すると、第二句末は「塵（じん）」。ちなみに訓読みだと「ちり」です。第四句末は「人（じん）」。第六句末は「臣（しん）」。第八句末は「親（しん）」。四文字とも音の響きが同じですね！

最後の１問、練習③。押韻している漢字をすべて抜き出しましょう。

少し長い漢詩ですが、まずは落ち着いて 漢詩の形式 を判断しましょう。一句あたり七文字、全体で八句。これは 七言律詩 ですね。

七言詩の場合、押韻の基本ルールは 偶数句末と第一句末 でしたね。確認してみましょう。第一句末は「哀（あい）」。第二句末は「廻（かい）」。第四句末は「来（らい）」。第六句末は「台（だい）」。第八句末は「杯（はい）」。すべて音の響きが同じですね！

皆さんは「ラップ」をご存知でしょうか？似た言葉や、語尾が同じ言葉を繰り返す音楽です。ラップでも、漢詩と同じように韻（いん）を踏みます。つまり 押韻 です。

ラップや漢詩で押韻する目的は、詩全体の リズムを良くする ためです。音の響きが同じ言葉を置くことで、言葉の流れ、リズムが生まれるんです。

さて、前回と今回の授業で、皆さんは「形式」と「押韻」について学んできました。例えば次の漢詩を見てください。

今の皆さんなら、この漢詩の形式が 五言絶句 であり、群 と 聞 が押韻していることも分かるはず。後は 意味 だけです。詩の意味をつかめるようになれば、漢文の基礎はバッチリ！漢詩の意味のつかみ方、次の授業で一緒に勉強しましょう。