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5分でわかる!資本家と労働者の対立をなくすための社会主義!

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この動画の要点まとめ

ポイント

資本家と労働者の対立を無くすための社会主義!

高校世界史 19世紀欧米諸国(3)3 ポイント2 答え全部

これでわかる!
ポイントの解説授業
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ポイントの2つ目は、「社会主義の発達」です。
今回は 社会主義 という考え方について詳しく勉強していきます。

社会主義とは?

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18世紀後半、イギリスで世界初の 産業革命 が起こりました。産業革命は各地に広がり、ヨーロッパだけでなくアメリカや日本でも、産業構造や社会の変化が見られるようになりました。

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産業革命を迎えた国では、必ずといって良いほど 資本家と労働者の対立 が発生します。資本家とは、工場や機械などの 生産手段 を有する、現代のイメージで言えば「社長」や「経営者」に近い立場の人物です。

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生産手段を持つ資本家と、労働力を提供する労働者とでは、もちろん 資本家の方が立場が強くなります。 産業革命が進展すると、立場が弱い労働者たちは 給料アップや労働環境改善を求めて必ず資本家と対立するのです。

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このように、資本家に使われる立場である 労働者 や、仕事を失った 失業者 を救済しようとする考え方を 社会主義 といいます。

空想的社会主義

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以上の説明をふまえて、これから社会主義の発達について勉強していきます。まずみなさんに紹介するのは ロバート=オーウェン という人物です。

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イギリスで工場を経営していたオーウェンは、労働者たちが生活に苦しむ様子に心を痛めて社会主義者となり、労働者保護のため 工場法 の制定に尽力しました。

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ただし、オーウェンが進めようとした社会主義的改革には限界もありました。労働者のことを思う気持ちはありましたが、彼の改革では 労働者・失業者問題の根本的な解決にはならなかったのです。

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そのため、オーウェンたちの考えは後に 空想的社会主義 と呼ばれました。あくまで「空想的」な考えに過ぎないと批判を受けたのです。

「空想的社会主義」見出し+イラスト+テキスト

科学的社会主義

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オーウェンらの考えを「空想的社会主義」と批判したのが マルクスエンゲルス です。マルクスはポイント1でも登場しましたね。「史的唯物論」を唱えた人物です。

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マルクスとエンゲルスは少々過激な主張をしました。 革命をおこして資本家から工場や機械を奪ってしまえ と説いたのです。工場や機械を奪って労働者だけで管理し、売り上げもみんなで平等に分ければ、労働者の生活は楽になると主張しました。

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1848年、マルクスとエンゲルスは『 共産党宣言 』を発表しました。この宣言の一部を以下に抜粋しています。

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「ヨーロッパに妖怪が出る、共産主義という名の妖怪が」
「今日にいたるまでのすべての歴史は階級闘争の歴史である」
「万国のプロレタリアよ、団結せよ!」

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プロレタリア とは 労働者 のことです。マルクスとエンゲルスは労働者に団結を呼びかけ、資本家を追い出して社会主義国家の建設を呼びかけたのです。彼らの考え方は 科学的社会主義 と呼ばれています。

「科学的社会主義」見出し+イラスト+テキスト

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産業革命以降、労働者の生活苦や失業が問題となりました。マルクスやエンゲルスは、こうした問題を根本的に解決する方法を考え、人びとに訴えかけたのです。

この授業の先生

新里 将平 先生

「世界史を楽しく,わかりやすく教えたい!」をモットーにストーリー性のある授業展開で、歴史上の人物や国が当時何を考え、どう動いたかを感情を込めて伝える。

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19世紀の欧米諸国(3) 19世紀の欧米文化

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