第27章「19世紀の欧米諸国（２）露・米」の確認テストです。
この章で学んだ内容を、問題を解いて確認しましょう。

空欄A。
ロシアが 黒海やバルカン半島 への進出を目指して行った政策といえば？
正解は 南下政策 です。

空欄B。
ロシアが英仏と同盟を結んでトルコ（オスマン帝国）に勝利し、 ボスフォラス・ダーダネルス両海峡の自由航行権を獲得することになった戦争 といえば？
正解は ギリシア独立 戦争です。

空欄A。
南下政策を進めるロシアが 聖地管理権問題 をきっかけに、トルコ領内の ギリシア正教徒の保護を口実に起こした戦争 といえば？
正解は クリミア 戦争です。

空欄B。
黒海の中立化 が規定され、 ロシアの南下政策が挫折 することとなった クリミア戦争の講和条約 といえば？
正解は パリ条約 です。
ボスフォラス・ダーダネルス両海峡を通って地中海へ進出しようと試みていたロシアの計画はここで挫折しました。

空欄A。
クリミア戦争末期に即位したロシア皇帝で、戦争の敗北をうけて 自国の後進性を自覚した人物 といえば？
正解は アレクサンドル２世 です。

空欄B。
自由主義的改革を進めたアレクサンドル２世が発布し 農民の人格的自由を無償で認めた法令 といえば？
正解は 農奴解放令 です。

空欄C。
農民の人格的自由は無償で認められましたが、土地分与は有償でした。さらに、農民たちは ミール と呼ばれる共同体の一員として解放されたに過ぎませんでした。空欄には ミール が入ります。

空欄A。
スラヴ民族の独立と団結を目指す 考え方や運動といえば？
正解は パン＝スラヴ主義 です。

空欄B。
パン＝スラヴ主義を支持するロシアは ギリシア正教徒保護 を名目にオスマン帝国に介入し、 ロシア＝トルコ戦争 を起こしました。この戦争の結果結ばれた講和条約を何と言いますか？
正解は サン＝ステファノ 条約です。

空欄C。
サン＝ステファノ条約では ルーマニア ・【 C 】・ モンテネグロの独立 が規定されました。
空欄には セルビア が入ります。
ちなみにこの後セルビアは、バルカン半島における パン＝スラヴ主義の中心勢力 となっていきます。

空欄A。
モンロー大統領 が スペインから買収した ことから判断しましょう。
正解は フロリダ です。

正解B。
白人男性普通選挙制 を採用した第７代大統領といえば？
正解は ジャクソン 大統領です。

空欄C。
白人普通選挙制を採用する一方、ジャクソン大統領は ある法律 を制定して先住民への迫害を行いました。
正解は 強制移住法 です。

ジャクソンは ジャクソニアン＝デモクラシー と呼ばれる民主主義的改革を進めましたが、その改革はあくまで「白人男性」限定でした。女性や黒人、先住民は改革の対象外で、先住民にいたっては民主化どころか 厳しい迫害を受けていたのです。

空欄A。
リンカン が大統領に当選したことを受け、南部諸州が結成したものは？
正解は アメリカ連合国（連邦） です。

リンカンは 奴隷制に反対する共和党に所属していました。 そんな彼が大統領に就任したことで、奴隷制の存続を訴える南部諸州は合衆国から離脱し、アメリカ連合国を建国したのです。アメリカ合衆国とアメリカ連合国は対立を深め、ついに 南北戦争 が始まることになりました。

空欄B。
南北戦争中に北部のリンカン大統領が制定し 西部農民からの支持を集めた法律 といえば？
正解は ホームステッド法 です。

空欄C。
リンカンが発表し、結果的に 国際世論も北部支持に傾くことになった ものといえば？
正解は 奴隷解放宣言 です。
リンカン大統領率いる北部は ホームステッド法 で国内の支持を集め、 奴隷解放宣言 で国外からの支持も集めました。

空欄A。
南北戦争最大の激戦地 といえば？
正解は ゲティスバーグ です。
戦争後、ゲティスバーグの地でリンカンは「 人民の、人民による、人民のための政治 」と演説しました。

1863年のゲティスバーグの戦いで勝利した 北部 は、その勢いのまま南北戦争に勝利を収めることになりました。

空欄B。
南北戦争後の南部で普及した、奴隷解放後も黒人の苦難が続くことになった制度といえば？
正解は シェアクロッパー です。

解放された黒人たちはシェアクロッパーに組み込まれ、地主から土地や農具を借りて 小作人 として生活するようになりました。身分的には解放されたといっても、彼らの暮らしぶりは奴隷解放前とそれほど変わらなかったのです。