ポイントの２つ目は「雲南地方の歴史」です。
ポイント１では チベット に注目しました。今度は 雲南 地方の歴史を紹介します。まずは雲南地方の場所を地図で確認しましょう。こちらを見てください。

地図に雲南地方の位置が示されています。 中国と東南アジアの間に位置する ということをおさえておきましょう。

雲南地方に栄えた国を２つ紹介します。
１つ目は 南詔 （なんしょう）です。南詔は９世紀頃に最盛期を迎えた国で、中国でいえば 唐 王朝と同時期にあたります。

雲南地方に栄えた国、２つ目が 大理 です。南詔が滅びた後、937年に大理が建国されました。937年は、中国でいえば 五代十国 の混乱の時代。960年に成立する 北宋 とほぼ同時期にあたります。

1254年、大理はフビライ率いる モンゴル帝国 によって滅ぼされてしまいました。モンゴルが大理を攻めた理由は、大理の位置にあります。 大理が位置する雲南地方は東南アジアへの出入り口だったのです。

モンゴル帝国は 陸・海の交易ネットワーク を重視しました。大理をおさえれば、東南アジアへの進出が容易になります。交易ネットワークを充実させるため、モンゴル帝国は大理を攻撃したのです。

以上、雲南地方の歴史を紹介しました。雲南地方に成立した２つの国、 南詔 と 大理 をおさえておきましょう。