第３章「ギリシア世界」のガイダンス授業です。
この章では、計7回にわたって ギリシア世界 について勉強していきます。
まずはギリシアの位置を世界地図で確認しましょう。
こちらを見てください。

枠で囲った地域が第３章の舞台です。
それでは、もう少し地図を拡大してみましょう。

地図の中央に広がる海を エーゲ海 といいます。
このエーゲ海を舞台とする世界にギリシア人が侵入してくるのですが、
実はギリシア人の侵入以前に、この地ではある文明が栄えていたのです。
これを エーゲ文明 といいます。
第1回の授業では、エーゲ文明と、その崩壊後に侵入してきたギリシア人について学習します。

ギリシア人は 交易活動 を中心に生活していたので、常に知恵を出し合う必要がありました。
だから彼らの社会は 話し合いの社会 だったのです。
また、彼らは ポリス と呼ばれる都市国家を形成したのですが、
代表的なポリスである アテネ と スパルタ についても学習します。
これが第2回の内容です。

ギリシア人たちは積極的に話し合いを行いましたが、当初この話し合いには 一部の人しか参加できませんでした。
しかし、 アケメネス朝ペルシア がギリシアに侵入してきた（ ペルシア戦争 ）ことで状況は変化します。
ペルシア戦争では 市民が力を合わせてペルシアを追い出すことに成功しました。
市民の力を認めた貴族はお礼として、 男性市民全員が話し合いに参加できるようにした のです。
このようにして（男性限定ですが） 民主政治 が完成していきます。
民主政治が完成したあと、やがてギリシアは 内乱状態 になってしまいます。
ちょうどそのタイミングで ペルシアがギリシアに干渉してきたのです！
ここまでの内容を第3回で確認します。

ペルシアの干渉を受け、再度 ギリシアをまとめようという動き が出てきます。
さらに アケメネス朝を征服しようとする動き もみられたのです。
ギリシア統一とアケメネス朝征服を目指す動きについて、第4回で見ていきます。

最後の３回で ギリシア世界の文化 を見ていきます。
ギリシア人たちはとにかく 話し合いが大好きでした。
気になったこと、感じたことはとにかく口に出して議論を行ったのです。
このような風潮の中、ギリシアでは 自由気ままな文化 が発達します。
それが第5回・第6回の内容です。
そして第7回では ヘレニズム時代の文化 について学習します。