高校物理
5分でわかる!気体の密度
![高校物理](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/subject_symbol_border_k0_science_physics-fe90ac1eb3284cd1d1eedd3d53648aa4b76034181b4fdc6fba1e42a666fae593.png)
- ポイント
- 練習
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/components/movie_size-f89110ba4a351d85c483bb12f73c7cf89e2ba13a9174f58b4a38599d28678843.png)
この動画の要点まとめ
ポイント
気体の密度
これでわかる!
ポイントの解説授業
密度は質量÷体積
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/suzuki.png)
次の図のように、 圧力P[Pa]、体積V[m3]、温度T[K]、n[mol]の気体 が入っている風船を考えます。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/suzuki.png)
さらに気体の 分子量をM とします。分子量とは 1[mol]当りの質量 のことで、単位は [g/mol] となります。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/suzuki.png)
このとき、気体の 密度 はどう表されるでしょうか。おさらいになりますが、密度は記号ρで表され、単位は [kg/m3] でしたね。つまり、密度は 質量÷体積 で求められます。
状態方程式を活用して密度を表すと……
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/suzuki.png)
(密度)=(質量)÷(体積) において、体積はVですね。質量は、分子量Mからモル数が1[mol]ならばM[g]であることが分かります。今、気体はn[mol]あるので質量はnM[g]になります。ここで、密度の単位がkgであるのに対し、分子量の単位にはgが使われていることに注意しましょう。10−3をかけることで、gをkgに直します。体積V、モル数n、分子量Mで密度ρを表すと、
ρ=nM×10−3÷V
となりますね。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/suzuki.png)
この ρ=nM×10−3÷V を状態方程式を使って、圧力Pと温度Tの式に書き換えてみます。V=nRT/Pより、
ρ=nM×10−3÷V
⇔ρ=nM×10−3×P/nRT
⇔ ρ=M×10−3×P/RT
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/suzuki.png)
M×10−3/Rは定数です。この式から 密度は圧力に比例し、絶対温度に反比例する ことが分かります。この密度の式は今後、よく使うので覚えておきましょう。
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/logo_black-a711ae7f4c2af1410b916e7066a5e8950d6f2f3a2150e093b6dc878ad8f31d3f.png)
今回は気体の密度について解説していきます。 密度 とは 1[m3]あたりの質量[kg] ですね。状態方程式を活用すると、密度がどう表現できるのかを考えていきましょう。