約5.42億年前から2.51億年前までを古生代といいます。
そのうち、5.42億年前から4.88億年前はカンブリア紀とよばれます。

カンブリア紀には、どのような生物が繁栄したのでしょうか。

先カンブリア時代の終わりには、大規模な絶滅が起こったと考えられています。
カンブリア紀には、生き残った動物から、多様な無セキツイ動物が爆発的に出現しました。
この現象は、カンブリアの爆発とよばれます。

カンブリア紀に出現した生物の痕跡は、世界中で見つかっています。
例えば、カナダのロッキー山脈や、中国の澄江からは、カンブリア紀の水生動物の化石が見つかっています。

図は、カンブリア紀に出現した生物です。
カンブリア紀に出現したこれらの生物は、バージェス動物群とよばれます。
バージェス動物群に属する生物の特徴は、発達した触手や口器、硬い組織です。
よって、当時の水生生物には、被食―捕食の関係があったと考えられます。

当時の食物連鎖の頂点は、アノマロカリスだったと考えられています。
また、セキツイ動物の祖先と考えられるピカイアも、この時代に出現しました。