高校漢文
5分でわかる!「AよりもBがいい」の選択形
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
「AよりもBがいい」の選択形
これでわかる!
ポイントの解説授業
今回は 「与其A、B」 といった句形を学びます。 「AよりもBがいい」 という意味です。2つのものがあったとき、「こっちの方がいい!」と表現する。そんな句形について学んでいきましょう。
「AよりもBがいい」の句形は大きく3パターン!
「AよりもBがいい」の選択形には 3つのパターン があります。
① 「与(其)A、不如B」 と書いて 「そのAよりは、Bにしかず」 と読む。
② 「与(其)A、孰-若B」 と書いて 「そのAよりは、Bするにいづれぞ」 と読む。
③ 「与(其)A、寧B」 と書いて 「そのAよりは、むしろBせよ」 と読む。
以上の3つです。
3つのパターンのどれであっても意味は共通です。キーフレーズで確認してみましょう。
一点・二点・三点に注意して読むと「其の民を害せんよりは、寧ろ我独り死せん。」となります。「也」はここでは 置き字 です、読みません。キーフレーズの訳は 「民に危害を加えるよりは、むしろ私は一人で死んだ方がよい。」 となっています。
一文字目に「与」、二文字目に「其」、七文字目に「寧」とあるので、先ほど紹介した3つのパターンのうち③の形ですね。
「民に危害を加える」よりも「私は一人で死ぬ」方がいい。このような「AよりもBがいい」の選択形について、次のコーナーでさらに詳しく学んでいきます。
高校漢文7章「比較・選択」。今回は「『AよりもBがいい』の選択形」について学習します。