5分でわかる!革命前夜の財政改革
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この動画の要点まとめ
ポイント
テュルゴーとネッケルの財政改革
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これから紹介する財政改革は、18世紀末の国王 ルイ16世 と、その妃 マリー=アントワネット の時代に行われました。財政改革を行ったのは、2人の人物です。
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1人目は テュルゴー です。彼は 穀物取引の自由化 や ギルドの廃止 といった改革を進めようとしましたが、人びとの反対にあって失敗に終わってしまいます。
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2人目は ネッケル です。彼は 特権身分の免税特権を廃止 しようと考えました。ポイント1で説明したように、フランスには大きく3つの身分がありました。第一・第二・第三身分です。このうち第一・第二身分は 特権階級 とされ、税金が免除されるなどの特権が認められていましたよね。ネッケルはこの特権を廃止し、特権階級からも税金を徴収することで財政を再建しようとしたのです。
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特権を廃止しようとするネッケルに対し、第一・第二身分の人たちは当然反発しました。そこでネッケルは、ルイ13世の時代から175年間開催されていなかった 三部会 を開催し、免税特権廃止の可否を 第一~第三身分の代表者の話し合いで決めようとしたのです。 三部会は、14世紀に始めて設置された フランスの身分制議会 です。
第三身分が必ず負ける!?身分別議決法
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三部会が開かれたはいいものの、一つ大きな問題がありました。それは 身分別議決法 です。この方法では、例えば「第一・第二身分の免税特権を廃止すべきだ」という議題に対し、 身分ごとに意見をまとめ、1身分1票で投票する ことになります。1身分1票なので、第三身分がこの議題に賛成したとしても、第一・第二身分が反対すれば否決されてしまうわけです。
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反対2票に対して賛成1票ですから、第三身分の意見は絶対に通りません。これに対し、第三身分は 1人1票による多数決 を主張しましたが、特権階級はこれに反対し、議論は紛糾しました。
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この動きに対し、第三身分出身の聖職者である シェイエス という人物が『 第三身分とは何か 』というパンフレットを作り、フランスの身分制度のあり方を批判しました。
第三身分が「国民議会」を開設!
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シェイエスのように第三身分に味方する人もいましたが、このままでは第三身分の意見が通りません。そこで彼らは三部会を離れ、新たな議会を結成しました。それが 国民議会 です。
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国民議会のメンバーは、 憲法が制定されるまで国民議会を解散しないことを誓い合いました。 たとえ国王が武力を持って弾圧してこようとも、憲法制定までは絶対に解散しないことを固く誓ったのです。彼らはヴェルサイユ宮殿に隣接する球戯場に集まっていたことから、これを 球戯場(テニスコート)の誓い と呼びます。
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ただ、球戯場の誓いが宣言された頃から、国王の軍隊が次第にヴェルサイユに集まり始めました。いよいよ、国民議会と国王軍とが対立することになるのです。詳しくは次の授業で説明します。
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ポイントの2つ目は、「フランスの財政改革」です。
ポイント1の最後に紹介したように、当時のフランスは財政難に陥っていました。とにかくお金がなかったのです。今回は、この状況を解決するために行われた 財政改革 の動きを紹介します。