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【中学歴史】上皇とは?

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この記事では、 「上皇について詳しく知りたい」という人に向けて解説 します。また、テストでよく出題される「上皇」に関する問題も紹介します。

1. 上皇とは?

上皇とは、譲位(じょうい/後継者に地位をゆずること)した天皇を指す言葉です。 天皇の位をゆずった人のこと を「上皇」と呼びます。

上皇が住む場所のことや、上皇の尊称を と言います。そこから、上皇が行う政治が 院政 と呼ばれるようになりました。

ちなみに、上皇と似た言葉に 法皇 があります。法皇とは 出家した上皇 を指す言葉です。法皇と上皇のあいだに身分の差はありませんので、 上皇が出家したら法皇と呼ばれる と覚えておきましょう。

2. 上皇に関する一問一答

問題

次のうち、後継者に位をゆずった天皇を指す言葉はどれ?
(ア)摂政
(イ)関白
(ウ)上皇
(エ)太閤

解答と解説

正解は (ウ) 。「 位をゆずった天皇 」という記述から判断しましょう。

(ア) 摂政 は、天皇が幼少であったり、病弱であったりする場合、天皇に代わって政治を行う役職です。
(イ) 関白 は、天皇の政治を補佐する役職です。平安時代の 藤原氏は、摂政や関白の地位について政治を独占したことで知られます。
(エ) 太閤 は、関白の地位を子にゆずった人を指す呼び名です。太閤の地位についた人物としては 豊臣秀吉 が有名ですね。ちなみに、秀吉が全国各地で実施した検地(土地を測量・調査すること)を 太閤検地 といいます。

3. 上皇による政治体制に関する問題

問題

上皇が政治の実権を握り、政治を行う体制のことを何という?
(ア)摂関政治
(イ)院政
(ウ)執権政治
(エ)律令国家

解答と解説

正解は (イ) 。天皇の地位をゆずった 上皇 が、引き続き政治を行う体制を 院政 といいます。1086年、白河天皇は堀河天皇に位をゆずって 白河上皇 となり、その後も政治の実権を握り続けました。これが院政の始まりといわれています。

(ア) 摂関政治 は、平安時代に藤原氏が、摂政や関白の地位を独占して行った政治体制です。
(ウ) 執権政治 は、鎌倉時代に 北条氏が 執権 として御家人をまとめ、幕府を運営した政治体制です。
(エ) 律令国家 は、律(刑罰のきまり)と令(政治のきまり)にもとづいて国を治めるしくみのことです。日本では、中国の律令をお手本として、701年に 大宝律令 が制定されました。

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