接続詞when、if、that、becauseの使い方
1.ポイント
文と文をつなぐ言葉を接続詞といいます。中学英語では、主にwhen、if、that、becauseという4つの接続詞が登場し、それぞれ次のような意味の違いがあります。
接続詞when「~とき」
接続詞if「(もし)~ならば」
接続詞that 訳出なし
接続詞becaese 「(なぜなら)~なので」
使い方や注意点をそれぞれ詳しく解説していきましょう。
2.接続詞whenの使い方
whenは「いつ~?」を表す疑問詞として使うほか、 「~とき」を表す接続詞 として使えます。
I read books when I am free.
「わたしはひまなとき、本を読みます。」
この文で注目してほしいポイントは、whenの後に続く文です。I am freeという、主語・動詞がある完全な文が続いていますね。 〈when+文〉で「~のとき」を表す ことを覚えておきましょう。
なお、〈when+文〉は文の前半に置くこともできます。
When I am free, I read books.
「わたしはひまなとき、本を読みます。」
文の前半に〈when+文〉を置くときは、カンマを入れて、文の区切りがはっきりとわかるようにします。文の後半に〈when+文〉を置くときは、通常カンマを入れません。接続詞のwhenが、文の区切りを示すサインになるからです。
映像授業による解説
3.接続詞ifの使い方
ifは「(もし)~ならば」を表す接続詞 です。仮定・条件を表す接続詞とも呼ばれます。
We will swim if it is hot tomorrow.
「もし明日暑かったら、わたしたちは泳ぎます。」
ifは接続詞なので、ifの後にはit is hot tomorrowという、主語・動詞がある完全な文が続いていますね。 〈if+文〉で「(もし)~ならば」を表す ことを覚えておきましょう。また、whenと同様に〈if+文〉は文の前半に置くこともできます。
If it is hot tomorrow, we will swim.
「もし明日暑かったら、わたしたちは泳ぎます。」
接続詞ifを使うときに間違えやすいポイントは、ifの後に続く文の時制です。接続詞ifが単純な仮定・条件を表すときは、未来の話でもwillを使わず現在形にします。tomorrow「明日」に引きずられて、次のようにwillを使うのは誤りになるのです。
× If it will be hot tomorrow, we will swim.
映像授業による解説
4.接続詞thatの使い方
thatは「あれ」を表す代名詞として使うほか、 接続詞 としても使えます。接続詞のthatは特に訳さず、単純に文と文をつなぐはたらきをします。
I think that she went to the park.
「わたしは、彼女は公園に行ったと思います。」
I think「わたしは~と思う」で切り出し、thinkのあとに思っている内容をshe went to the park「彼女は公園に行った」という完全な文で続けます。このとき、〈that+文〉がthinkの目的語となり、文と文をつないでいます。 〈that+文〉でカタマリになる ことを覚えておきましょう。I know that ~「わたしは~と知っている」、I hope that ~「わたしは~と望んでいる」などの形でよく使われます。
また接続詞thatは、会話では次のように省略することの方が一般的です。
I think she went to the park.
「わたしは、彼女は公園に行ったと思います。」
接続詞thatは、単純に文と文をつなぐはたらきで、訳の意味は持ちません。したがって、省略されてしまうのですね。なお、〈that+文〉は、〈when+文〉や〈if+文〉のように文頭にくることはほとんどありません。
映像授業による解説
5.接続詞becauseの使い方
becauseは「(なぜなら)~なので」を表す接続詞 です。原因・理由を表す接続詞とも呼ばれます。
I can't go because I am sick.
「わたしは病気なので、行けません。」
becauseは接続詞なので、becauseの後にはI am sickという、主語・動詞がある完全な文が続いていますね。 〈because+文〉で「(なぜなら)~なので」を表す ことを覚えておきましょう。
また、〈because+文〉は、文の前半に置けそうに見えますが、文頭のbecauseは一般的に誤りとされています。
× Because I am sick, I can't go.
〈because+文〉で「(なぜなら)~なので」を表すときは、文の後半に置くのがルールと覚えておきましょう。なお、疑問詞why「なぜ~?」に対する返事では、〈because+文〉を文頭に持ってくることがよくあります。
Why do you like summer? 「あなたはどうして夏が好きなのですか。」
―Because I can swim.「なぜなら、泳げるからです。」
when、if、that、becauseという4つの接続詞の使い方とポイントをつかめましたか? 接続詞のあとには「完全な文が続く」という共通する特徴があります。意味の違いをしっかりおさえて、使い分けられるようにしましょう。
映像授業による解説
6.接続詞に関する問題
問題1
日本語にあう文になるようカッコ内に適切な語を入れましょう。
(1) わたしは、数学はおもしろいと思います。
I think ( ) math is interesting.
(2) もしあなたが明日ひまなら、サッカーをしましょう。
Let's play succer ( ) you are free tomorrow.
(3) 花が美しいので、母は春が好きです。
My mother likes spring ( ) the flowers are beautiful.
(4) わたしが起きたとき、雨が降っていました。
It was raining ( ) I got up.
解答
(1) that
(2) if
(3) because
(4) when
解説
(1)~(4)は、いずれもカッコのあとに完全な文が続いています。したがって、カッコには接続詞を入れて、文と文をつなぎましょう。
(1)はthink「~と思う」に注目。 think 〈that+文〉 で、思っている内容を表すことができます。
(2)は「もし~なら」という仮定の意味なので、 〈if+文〉 があてはまります。
(3)は「~ので」という理由の意味なので、 〈because+文〉 です。
(4)は「~とき」という時を表すので、 〈when+文〉 です。
問題2
次の英文を、日本語にしましょう。
(1) I will make a sandwich if you are hungry.
(2) I didn't play tennis because I was tired.
解答
(1) もしあなたがおなかがすいているなら、サンドイッチを作りますよ。
(2) 疲れていたので、わたしはテニスをしませんでした。
解説
(1)は、〈if+文〉が使われていますね。if you are hungryをカタマリでとらえて、「もしおなかがすいているなら」と訳しましょう。
(2)は、〈because+文〉が使われています。because I was tiredをカタマリでとらえて、「疲れていたので」と訳しましょう。
Try ITの映像授業と解説記事
「接続詞when」について詳しく知りたい方はこちら
「疑問詞when」について詳しく知りたい方はこちら
「接続詞if」について詳しく知りたい方はこちら
「接続詞that」について詳しく知りたい方はこちら
「接続詞because」について詳しく知りたい方はこちら
この記事は、 「接続詞がわからない…」という人に向けて解説 します。中学英語では、主にwhen、if、that、becauseという4つの接続詞が登場しますが、それぞれの使い方や意味をはっきり覚えていますか? 英語が苦手な人でもこの記事を読めば、接続詞が簡単にわかる ようになります。