今回のテーマは 「５文型とは？」 です。
次の例題を通して見ていこう。

英文が第何文型かを答える問題だね。
各文には，文中での要素を表す記号がついているよ。
S は主語，V は動詞，O は目的語，C は補語，M は修飾語だ。

(1)では，SVM という語順になっているね。
(2)は，SVC という語順になっているよ。
(3)は，SVOM という語順になっているね。

今回のポイントを確認していこう。

５文型とは， 第１文型〜第５文型までのことを指す よ。

第１文型(SV)は「Sが～する／いる／ある」の形 で，there is/are~ の文がこれだよ。
第２文型(SVC)は「SはCだ」の形 で S＝Cの関係が成り立つ よ。
第３文型(SVO)は「SはOを～する」の形 で、この文型では M を伴うことが多いよ。
第４文型(SVOC)は「Sは人に物を与える」 の形だよ。
第５文型(SVOC)は「SはV + OはC」 の形をとるよ。一つの文の中に２つの動作が含まれているイメージだ。

それでは問題に戻って，具体的な英文を見ながら理解を深めよう。

(1)では，SVMという語順になっていたよね。
「彼女は笑った」だから 第１文型(SV)の「Sが〜する」/「Sがある・いる」に当たる んだ。
だから，答えは第１文型だね。

次に，(2)を見てみよう。

(2)では，SVCという語順になっていたよ。
「兄（弟）は幸せそうに見える」という意味だよね。

ここでは S＝Cという関係が成り立っている ので 第２文型(SVC)「SはCだ」に当たる ね。SはCと同じ，ということを表しているよ。

続いて，(3)を見てみよう。

(3)では，SVOMという語順になっているね。

これは「トムは毎日テニスをする」だから 第３文型(SVO)「SはOを〜する」 の形になっているよ。Mを伴うことが多いのがポイントだったよね。今回は実際にMを伴った形になっているよ。

続いて，(4)を見てみよう。

(4)では，SVOOMという語順になっているね。

「ナンシーは私に時計を与えた」という意味だから 第４文型(SVOO)「Sは人に物を与える」に当たる んだね。

続いて，(5)を見てみよう。

(5)では，SVOCという語順だね。

これは「私の友人達は私をベッキーと呼ぶ」という意味だね。
ここでは 「私の友人達が呼ぶ(SV)」 と 「私＝ベッキー(OC)」という２つの関係 が同時に成り立っていることに注目しよう。

したがって，これは 第５文型(SVOC)「SはV + OはC」に当たる よ。