ポイント1では、「国が成り立つための条件」について学びます。
2015年、日本人の記者らが「イスラム国」と呼ばれる組織に捕まる事件が起きました。
「イスラム国」とは、イラクやシリアといった地域を占領している「武装集団」のことです。
名前に「国」という字が入っていますが、独立国として認められているわけではないのです。
いったいなぜでしょうか？

国が成り立つための「条件」について、詳しく見ていきましょう。

1つ目の条件が 領土 です。
簡単に言うと、土地のことです。
土地がないと国にはならないですよね。

2つ目の条件が 国民 です。
土地があっても、だれも住んでいないと国ではありません。

3つ目の条件が 主権 です。
主権とは、その国の政治を決定する権利のことです。
主権を持っているということは、他の国から支配されないということです。

以上の3つが、国が成り立つための条件です。

ちなみに、冒頭で紹介した「イスラム国」は、上の3つの条件を満たしています。
それでも独立国として認められていないのは、 ほかの国に承認されていないから です。
国としての条件を満たしていても、他の国から認められなければ、「独立国」ではありません。
これら4つの条件を、しっかり覚えておきましょう。