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この動画の要点まとめ

ポイント

これだけはおさえよう!

これだけは/「◇使役動詞~」~②の最後「最後は未然形!」まで

これでわかる!
ポイントの解説授業
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「これだけはおさえよう!」のコーナーです。使役動詞「しム」の漢字を使うパターンについて 2つのポイント をお伝えします。

動詞「しム」のすぐ下に「A」があるか?

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1つ目のポイントは 動詞「しム」のすぐ下に「A」があるか? です。「使」「令」などの漢字の下に「AヲシテBシム」の「A」に当たる部分があるかどうかを確認しましょう。

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「A」に当たる部分には、「子(子ども)」や「吏(り/役人のこと)」、「画工(がこう/絵を描くのを職業とする人のこと)」など 主に人物に関係する言葉 が入ります。例外的に、動物の名前だったり、役職名だったりが入ることもありますが、「AヲシテBシム」の「A」には人物が入ることが多いんです。

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キーフレーズでも登場した「天帝使我長百獣(天帝我をして百獣に長たらしむ)」では、「使」の直後に 「我」 がありますね。まさに「人物に関係する言葉」が来ています。「A」には 送り仮名「ヲシテ」 が付くこともおさえておきましょう。

「A」の下はすべて「B」/「B」の最後は未然形!

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2つ目のポイントは 「A」の下はすべて「B」/「B」の最後は未然形! です。「A」の下は 何文字あってもすべて「B」 です。「天帝使我長百獣(天帝我をして百獣に長たらしむ)」では、「我」の後の 「長百獣」 の三文字が「B」に当たります。

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また「B」の最後は 未然形 です。「百獣の 長たら しむ」のように、未然形になることに注意してください。

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「A」には主に「人物に関係する言葉」が入ると、先ほどお伝えしました。一方、「B」には 「Aに行わせる動作」 が入ります。「天帝使我長百獣(天帝我をして百獣に長たらしむ)」では、「A」にあたる「我」に(天帝が)行わせた動作(=B)として 「多くの獣たちの中での王とさせた」 の部分が当てはまります。

天帝の文章~※Aが無いこともある/画像参照

例文で確認してみよう!

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使役動詞「しム」の漢字を使うパターンについて、練習問題に行く前に、簡単な例文で確認しましょう。こちらを見てください。

使人言その1/画像参照

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一文字目は使役動詞 「使ム」 ですね。「しム」を見たら すぐ下に「A」があるか を確認しましょう。ちなみに皆さんは、もう知っています。「A」には主に 人物に関係する言葉 が入るということを(先ほど説明しましたよね!)。

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「使」のすぐ下、二文字目を見ると 「人」 とあります。まさに「人物に関係する言葉」です。「人」が「A」ですね。「A」に当たる部分には 送り仮名「ヲシテ」 が付きます。

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また、「A」の下は すべて「B」 でしたね。この例文では 「言」 が「B」に当たります。「B」には 「Aに行わせる動作」 が入ります。さらに「B」の最後は 未然形 というルールもありましたね。四段活用動詞「言フ」の未然形は 「言ハ」 です。

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書き下し文は 「人をして言はしむ」 訳は 「人に言わせる(言わせた)」 となります。

使人言その2/画像参照

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先ほどと同じく、一文字目は使役動詞 「使ム」 ですね。「しム」を見たら すぐ下に「A」があるか を確認しましょう。すると・・・ 「言」 という字がありますね。これはどう考えても「人物に関係する言葉」ではありません。動物や役職の名前でもありませんね。

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そう、実は 「A」は省略されることもあるんです! 「A」が省略されている場合は 送り仮名「ヲシテ」を付けてはいけません。 気をつけてくださいね。

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この例文では「A」は省略されていて「B」は 「言之」 です。レ点があるので 「之ヲ言フ」 と読みますが、「言フ」ではなく「言ハ」と 未然形 になっていますね。このルールは先ほどと同じです。

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書き下し文は 「之を言はしむ」 訳は 「これを言わせた」 となります。

この授業の先生

打越 竜也 先生

「楽しく、わかりやすく」をモットーに伝授する、漢文の達人。人を惹きつける語り口とコミカルな動作から紡がれる、丁寧で完成された解説は、ファンになる生徒が後を絶たない。

これだけは押さえよう!
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