【中学歴史】五箇条の御誓文とは?
1. 五箇条の御誓文とは?
1868年に明治新政府が発布した、新たな政治の基本方針を 五箇条の御誓文 といいます。「すべての政治は人々の話し合いによって決める」「知識を世界に求めて、天皇の統治の基礎をふるい起こす」といった5つの内容を含み、明治天皇が神に誓うという形で出されました。
ちなみに、発表当時はまだ 戊辰戦争(1868~1869)の最中でした。新たな政治の方針を示すことで、新政府への支持を集めるねらいがあったとも考えられています。
2. 五箇条の御誓文に関する一問一答
問題
1868年、新政府が発布した新しい政治の方針を何という?
解答と解説
答えは 五箇条の御誓文 。1868年という年号と、「 新政府が発布した新しい政治の方針 」という記述がポイントです。
少し細かい知識ですが、五箇条の御誓文と似た歴史用語に「五榜の掲示」があります。こちらは、明治新政府が民衆に対して出した禁止令のこと。「民衆に対して出した禁止令」ときたら「五榜の掲示」を、「新しい政治の方針」ときたら「五箇条の御誓文」を答えるようにしましょう。
ただし、学校のテストで「五榜の掲示」が聞かれることはほとんどありません。より重要なのは「五箇条の御誓文」の方なので、こちらをしっかり覚えておきましょう。
3. 五箇条の御誓文に関する問題
問題
「五箇条の御誓文」に関する説明として正しいものは次のうちどれ?
(ア)一揆の禁止、キリスト教の禁止など、国民に対する禁止令であった。
(イ)各藩の領地と領民を天皇に返上させ、大名をそのまま藩政にあたらせた。
(ウ)天皇が神に誓う形で、新政府の基本方針が示された。
(エ)差別されていた「えた・ひにん」も平民であるとした。
解答と解説
正解は (ウ) 。五箇条の御誓文は、明治天皇が神に誓う形で出された新政府の基本方針です。 「天皇が神に誓う」と「新政府の基本方針」がポイントです。
(ア) は 五榜の掲示 の説明です。同じ「五」があるので混乱しないようにしましょう。
(イ) は 版籍奉還 の説明です。中央集権国家をつくりたい新政府は、1869年、各地の大名から土地と人民を天皇に返上させました。
(エ) は 解放令 の説明です。新政府が1871年に出しました。
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この記事では、 「五箇条の御誓文について詳しく知りたい」という人に向けて解説 します。また、テストでよく出題される「五箇条の御誓文」に関する問題も紹介します。