今回のポイントは、「中部地方の都道府県と地形」です。
中部地方の都道府県の名前と位置、そして代表的な地形を確認しましょう。
こちらを見てください。

①は、稲作がさかんなことで知られる新潟県です。
新潟県の越後平野ではコシヒカリという銘柄米が多く生産されています。
新潟県の西に位置する②は富山県です。
富山県では、江戸時代の頃から薬の生産や販売がさかんに行われていました。
「配置販売」といって、家庭に薬を置き、必要な時に使ってもらい、代金は後から回収するという方法がとられていました。

富山県の西、南北に細長くのびる③の県が石川県です。
石川県では加賀友禅や輪島塗など、多くの伝統的工芸品が作られています。
石川県の南西に位置する④の県が福井県です。
福井県には東尋坊（とうじんぼう）という崖があります。
海によって海岸が削られ、25メートルほどの高さの岩壁が続く東尋坊は、国の天然記念物に指定されています。

つづいて、中部地方の3つの内陸県を紹介します。
地図中の⑤を見てください。ここは山梨県です。
山梨県ではぶどうやももなど果物の生産がさかんに行われています。

山梨県の西側、⑥に位置するのが長野県です。
長野県には軽井沢という有名な避暑地があります。
夏は涼しく、冬はスキーができるほど雪が積もる場所です。

長野県の西側、⑦に位置するのが岐阜県です。
岐阜県には、世界遺産に登録されている白川郷という場所があります。
白川郷の集落には合掌造りという建築様式の家が多くみられることで有名です。

太平洋に面する⑧の県は静岡県です。
静岡県と山梨県の間には、日本一高い山として知られる富士山があります。

静岡県の西側、⑨に位置するのが愛知県です。
愛知県の県庁所在地は名古屋市で、名古屋を中心に名古屋大都市圏が形成されています。
名古屋市には、世界的に有名な自動車メーカーの本社があり、自動車の生産が非常にさかんです。

①は佐渡島です。
新潟県に属する佐渡島では、かつて金が採掘されていました。
②は能登半島です。
日本海側に突き出ている面積が日本最大の半島です。
③は、福井県や京都府にかけて広がる若狭湾です。
日本海側では珍しく、大規模なリアス海岸が広がっています。

④と⑤は愛知県の半島です。
西側の④が知多半島、東側の⑤が渥美半島といいます。
渥美半島では、温室メロンの栽培など施設園芸農業が行われています。
メロン以外にも電照菊などの栽培がさかんです。
⑥は浜名湖です。
浜名湖ではうなぎの養殖が行われています。

中部地方は、大きく3つの地域に区分することができます。
北陸、中央高地、東海の3つです。

北陸は日本海に面し、冬に降水量が多いという特徴があります。
中央高地は内陸部の地域を指し、一年を通して降水量が少ないのが特徴です。
太平洋に面しているのが東海で、やや雨が多いという特徴があります。
中部地方の3区分、降水量の特徴とセットで覚えておきましょう。