高校漢文

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5分でわかる!これだけは押さえよう!

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この動画の要点まとめ

ポイント

これだけはおさえよう!

高校漢文 1章4 キャプチャ134201参照

これでわかる!
ポイントの解説授業
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「これだけはおさえよう!」のコーナーです。書き下し文の法則について 3つのポイント をお伝えします。ポイントをマスターして、漢文をばっちり書き下せるようになりましょう!

書き下し文は、漢字とひらがなで書く!

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1つ目のポイントは 書き下し文は、漢字とひらがなで書く! です。下の例文を見てください。

キャプチャ134202参照(書き下し文の「為る」を「たる」に修正してください)

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キーフレーズでも取り上げた「温故知新」の文章です。「元の文章」と「書き下し文」を見比べてみてください。一文字目「子」のように、漢文で漢字になっているなら、書き下し文でも基本的に漢字になっています。

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漢文では送り仮名を カタカナ で書きますが、書き下し文では ひらがな に直しましょう。「故」の送り仮名「キヲ」も、書き下し文だと 「故きを」 とひらがなになっています。「温めて」も同じですね。書き下し文は、必ず 漢字とひらがな で書きましょう。カタカナは使いません!

助詞・助動詞は、書き下し文に漢字で書かない!

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2つ目のポイントは 助詞・助動詞は、書き下し文に漢字で書かない! です。漢字で書かない、つまり ひらがなで書く ということです。下の例文を見てください。

キャプチャ134203参照

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返り点に従って読むと「浮→生ハ→夢ノ→若(ごと)シ」となります。最後の「若(ごとシ)」は 助動詞 です。助動詞には ず・しむ・る・らる・なり・べし・ごとし などの種類があります。

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書き下し文を見ると「ごとし」と ひらがな になっていますね。これを漢字で 「若し」と書いてしまうと間違いです! 助動詞にあたる言葉は ひらがなで書く。 これを忘れないようにしましょう。

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また、助動詞だけでなく 助詞 もひらがなで書く決まりになっています。助詞には の・か・や・より・と・かな・は・のみ などの種類があります。

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例えば「之」を 「の」 と読むときや、「耳」を 「のみ」 と読むときは ひらがな で書きます。漢字で書かないように注意しましょう!

置き字は書き下し文に書かない!

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3つ目のポイントは 置き字は書き下し文に書かない! です。置き字とは「而」など 読まずに飛ばす漢字 のこと。下の例文を見てください。

キャプチャ134204参照

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順番通り読むと「過ちを→観て→斯(ここ)に→仁を→知る」となります。最後の「矣」は 置き字 なので読みません。

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書き下し文を見てみましょう。「過ちを観て斯に仁を知る。」となっています。「矣」は置き字なので、書き下し文にはありませんね。このように 置き字は書き下し文でも書かずに飛ばす ようにしてください。

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以上、3つのポイントでした。下の図でおさらいしておきましょう。

高校漢文 1章4 キャプチャ134201参照

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①書き下し文は、漢字とひらがなで書きましょう。
②助詞・助動詞は漢字で書いてはいけません。ひらがなで書きましょう。
③置き字は、書き下し文に書かないでください。

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3つのポイント、おさえられましたか?おさえられたら、この後に説明する 発展ポイント に進んでください。

書き下し文の発展ポイント「再読文字」

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書き下し文を作るとき、注意すべきポイントとして「助詞・助動詞」「置き字」を説明してきました。最後に、もう一つ注意してほしいのが 「再読文字」 です。

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詳しくは「再読文字」の授業で取り上げますが、簡単に言うと 「2回読む漢字」 が再読文字です。漢文では 漢字を1回ずつ読む のが基本ですが、再読文字は 2回 読まなければいけません。

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再読文字を書き下すときのポイントは 再読文字の2回目の読みは漢字で書かない! です。下の例文で具体的に説明します。

キャプチャ134205参照

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一文字目の 「当」 が再読文字です。書き下し文を見ると「当(まさ)に」と「べし」で 「当」が2回読まれている のがわかりますね。

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そして「当に勉強す べし 」と、「当」を2回目に読むときの「べし」は ひらがな で書いてあります。 「当し」と漢字で書いてしまうと間違い なので、注意しましょう。

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再読文字の2回目は ひらがなで書いてあげる。 もう一つ例文を見てみましょう。

キャプチャ134206参照

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一文字目の 「未」 が再読文字です。1回目は「未(いま)だ」と読み、2回目は「ず」と読みます。文全体では「未→勉→強→未」という順番で読みます。

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書き下し文は「未だ勉強せず。」2回目の「未(ず)」が、漢字ではなく ひらがな になっているのがわかりますね。 「未」と漢字で書いてはいけません。 気をつけましょう。

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2回目に読むときにひらがなで書く理由は 助動詞だから。 先ほど取り上げた例文では 「べし」も「ず」も助動詞 です。なので、基本のポイントのとおり 助動詞はひらがなで書く というわけです。

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以上、書き下し文のポイント3つと 再読文字 に関連する発展ポイントをお伝えしました。次のコーナーでは練習問題に挑戦します!

この授業の先生

打越 竜也 先生

「楽しく、わかりやすく」をモットーに伝授する、漢文の達人。人を惹きつける語り口とコミカルな動作から紡がれる、丁寧で完成された解説は、ファンになる生徒が後を絶たない。

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