高校生物基礎
5分でわかる!押しつぶし法
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この動画の要点まとめ
ポイント
押しつぶし法
これでわかる!
ポイントの解説授業
10℃の酢酸に10分間浸して「固定」
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分裂組織の細胞分裂の様子を観察する代表的な方法として、 押しつぶし法 というのがあります。
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まずは、タマネギの根っこの細胞を10℃の 酢酸 に10分間浸して 固定 します。
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「固定」とは、細胞の構造を保つための作業 です。固定をしないと、切り取られた根っこの細胞は死んでいき、内部の構造が徐々に壊れてしまいます。酢酸につけることにより、細胞の構造を保ったままで観察することができます。
60℃の希塩酸に10秒間浸して「解離」
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次に、60℃の 希塩酸 に10秒間浸して 解離 させます。
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「解離」とは、細胞同士を分離する作業 です。植物細胞同士は、細胞壁と細胞壁との間に接着剤のようなものがあり、くっついた状態になっています。顕微鏡で観察するときに、細胞同士がくっついて重なり合ったままだと、うまく観察できませんよね。
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したがって、観察するときには、希塩酸(うすい塩酸)を使ってあらかじめ細胞壁の間の接着剤を切っておき、細胞を一つ一つバラバラにしていくのです。
酢酸オルセインまたは酢酸カーミンで「染色」
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次に、 酢酸オルセイン または 酢酸カーミン で細胞を 染色 します。
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透明な核をそのまま観察しようとしてもうまくいきません。酢酸オルセインまたは酢酸カーミンを用いると、核の中の染色体に色をつけることができます。
カバーガラスで押しつぶす
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そして、いよいよ細胞を 押しつぶし 、観察を行います。
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希塩酸によって細胞同士の接着が外れた細胞を、スライドガラスとカバーガラスで挟んで上からギューっと押しつぶすことで、細胞同士の重なりがなくなります。細胞の厚みをなくして一層にするために、カバーガラスで 押しつぶす のです。
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最後に、 光学顕微鏡 を用いて 観察 を行います。
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「固定」➔「解離」➔「染色」➔「押しつぶし」➔「観察」という手順と役割をしっかりおさえておきましょう。
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観察実験では、タマネギの先端部分にある分裂組織を用います。どのような手順で細胞分裂が観察できるか詳しくみていきましょう。